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ビットコイン価格の下落に影響を受けず、ハッシュレートは上昇

2018年に入ってから、仮想通貨市場の冷え込みにより大部分の仮想通貨の価値は下落した。ビットコイン/ドル(BTC / USD)の価格が8000ドルを下回った際にはビットコインのマイニングの利益が出ないのではと懸念する声が多数上がったが、この懸念とは裏腹にハッシュレート(マイニングの計算力を表す単位)は上昇を続けているという現象が起こっている。

ビットコインのハッシュレートは4月23日時点で29,200,582TH/s(テラハッシュ/秒、1テラハッシュは1秒間に1兆回のハッシュ演算を行うこと)。2018年以降、ビットコイン相場とは関係なくその計算力は継続して右肩上がりの上昇を見せてきた(Blockchain.infoより)。2018年1月1日時点では14,975,581TH/sであったことを鑑みれば特に4月以降の数値は目覚ましい高さであり、30,000,000 TH/sを超える日が7日も出た。

ハッシュレートのシェアを見てみると、23日時点ではBTC.com28.9%、Antpool15.2%など、中国の大手マイニングプールが80%を占めている状態だ。

ビットコインキャッシュ(BCH)でも同様の事態が見られる。特に3月と4月のハッシュレートは3,000,000 TH/sを超えることも増えて、2017年末と比較しても優に3倍超と過去最大の上昇を見せている(BitInfoChartsより)。そしてここでもBTC.top、Viabtc、Antpoolといった中国の大手マイニングプールがシェアの60%を占めている。

ビットコインとビットコインキャッシュのマイニング報酬からそれぞれのマイニングの収益性を算出し比較しているfork.lolというサイトでは、ビットコインキャッシュ価格の上昇も相まって、過去7日間の平均ではビットコインキャッシュの方がビットコインよりもマイニングの収益性が高いという結果が出ている(25日時点)。

ハッシュレートの爆発的上昇は、ビットコインとビットコインキャッシュだけでなく、ライトコインやイーサリアムなど「プルーフオブワーク(Proof of Work)」という形式のコンセンサスアルゴリズム(合意形成)を現在採用している仮想通貨全体にみられる現象だ。イーサリアムのハッシュレートは仮想通貨価格が冷えこんでいた期間中にも大幅に増加し、1月1日時点の159,441GH/sから4月25日時点では255,641 GH/sとなっている(EhterScanより)。

仮想通貨価格が下がることでマイニングの収益性も下がることに対して、ネットワークを維持するために必要なマイニングのハッシュレートも減少するのではないかという懸念は、2018年以降の4か月間においては杞憂であったということができる。ただし、ビットコインやビットコインキャッシュのマイニングの大半を中国企業が占めているという点において、同国の規制動向には引き続き注意が必要である。

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