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カナダの仮想通貨取引所、薬物利用に関与したウォレットのブラックリスト作成へ

カナダを拠点とする仮想通貨取引所アインシュタインが、フェンタニル(麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドだが、乱用薬物としても流通している)売買における仮想通貨の利用を阻止するため、世界中の取引所と連携する考えを表した。

バンクーバーに拠点をおく仮想通貨取引所アインシュタイン社のマネーロンダリング防止責任者であるクリスティン・デュハイメム氏は、同社がフェンタニルの検挙と起訴に関連したウォレットのリストを入手しようとしていると述べている。

また同時に、このような犯罪行為などに関与しているとみられるウォレットについて、世界的にデータベースを構築するためカナダやアメリカをはじめとする他の取引所との提携を追求するとしている。顧客が取引口座からそれらのブラックリストに載ったウォレットへの仮想通貨の送金を妨ぐことが目的だという。

調査によればフェンタニルの取引に使用される決済手段として、仮想通貨の利用は現時点ではまだ順位は下のほうにあり、銀行振込や現金送金が一般的に用いられているようだ。ただし、その上で同社では薬物に立ち向かう取組みを進めていくと表明している。

フェンタニルはヘロインの50倍の効果があり、多くの中毒死も発生している。カナダやアメリカでもこれによる悲惨な事件が起きている。

アインシュタインの取組みが成功すれば、仮想通貨に付随する犯罪の巣窟というイメージを払拭につながるかもしれない。一方で、カナダの法執行機関はフェンタニルの取引に関係したウォレットの情報をアインシュタイン社に提供することに消極的である。プライバシー法に違反するという懸念が理由とみられている。

なお、アインシュタインはすでにランサムウェアに関与したアドレスのブラックリストを持っているが、それはランサムウェアの犠牲となった顧客からの提供があったからであるという。この事例とは異なり、フェンタニルの取引に関与したウォレットの情報に関しては法執行機関の助けが不可欠であるとしている

デュハイメム氏によれば、フェンタニル取引に関与した犯罪者たちはブロックチェーン上のトラックを隠す方法を知っているものの、まだウォレットの変更やコインの交換をするなどの隠ぺい行為に及ぶ傾向は少ないという。

犯罪行為への仮想通貨の利用防止策として、ブラックリストの作成が成功することになるのか、またカナダの規制当局がウォレット情報の公開を同社に行うこととなるのか、経過動向が注目される。

⇒「セキュリティ状況から取引所を選ぶ」を読む

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