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ドイツ銀行「暗号通貨は決済手段としての可能性を秘めている」

記事のポイント

  • ドイツ銀行「暗号通貨は決済手段としての可能性を秘めている」
  • 価格変動の課題を抱えるビットコイン
  • 「通貨」の機能と信頼

ドイツ最大手ドイツ銀行は[決済の将来]と題した報告書を公表した。BISやWEFでのCBDCに関する動き、各国中央銀行の取り組みと「次世代の決済手段」に関する議論は多くの関心が寄せられており、中でも現在の決済手段から次世代の決済手段に移行する際に「信頼」をどのように獲得していくかなどを焦点とした議論が行われている。

 

ドイツ銀行「暗号通貨は決済手段としての可能性を秘めている」

1月、ドイツ最大手ドイツ銀行は[決済の将来]と題した報告書を公表した。同報告書の中では暗号通貨が支払い決済領域において核心をもたらす可能性を秘めていることを評価した。ただ、現時点では暗号通貨の代表的な存在であるビットコイン(Bitcoin/BTC)でも価格変動率が高く「価値の保存手段」としての機能が存在しないことから、信頼を得、価値を確かなものとするなど課題を解消する必要があることなどを指摘した。

国際決済銀行(BIS)が23日に公表した中央銀行のCBDCや暗号通貨に関する取り組み調査報告書では、暗号通貨に関する取り組みは前年比であまり動きは見られなかったが、CBDCに関しては取り組みが活性していることが明らかとなった。こうしたCBDCに関しての議論が進む中でデジタル通貨や暗号通貨の「信頼」獲得のための議論が多く行われるようになっている。

  • 国際決済銀行(BIS:Bank for International Settlements)世界60か国・地域の中央銀行で構成される国際組織。世界の金融市場の安定を目指した国際協力の場として機能している。年次総会は、例年6月、7月あたりに開催され、加盟中央銀行の代表者がBIS本部に集まる。総会の議決権は各代表者が保有するBIS株式に比例する。日本銀行は1994年から理事会メンバーとなっている。

 

「通貨」の機能

通貨の機能とは一般的に以下の3つが挙げられる。誰に対しても価値のある存在であるために有する交換機能、そして国やその中央銀行によって保障されているために価値が変化しない価値の保存機能、価値が変化しない故に物の価値を図るものとして活用できる価値の尺度機能、となっている。

 

  • 交換機能  決済機能ともいわれる。その商品に見合った額を支払えば、私たちはその商を手に入れることができる。ただ、物々交換の経済であれば、米を持っていて服が欲しければ、服を持っていて服を欲しがっている人を探す必要がある。服を持っていても米を欲しがる人でなければ取引は成立しない。しかし「通貨」は交換の媒介としての機能を有しているため、服を持っている人を探すだけでよくなり、自分の持っているもの・相手の求めているものを考える必要はなくなるのである。
  • 価値の保存 通貨の名目価値は変化しない。貨幣の素材価値とは無関係に、法律などによって、記されている額面価値を利用することができるようになっている。1円玉硬貨の材料・制作費などから価値をつけるのであれば「1円」ではないものの、1円玉の価値は「1円」と定められており、変動することはないのである。
  • 価値の尺度 サービスや商品には値段がついていている。一泊数千円で利用できる宿泊施設があれば、一泊数百万円が必要な宿泊施設も存在する。求めるものが多いほど、値打も高くなっており、求めるものが少なければ値打は低くなっている。このような商品やサービスの値打・価値を決める物差しとしての機能を「価値の尺度」という。

 

いずれの機能も発揮するには「信頼」が必要不可欠であり、だからこそ暗号通貨やデジタル通貨に関しては「信頼」を得るために、偽造コイン発行防止や不正利用防止、サイバー攻撃対策などの様々な課題への対策を慎重に議論する必要があるとされているのである。

 

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参考:Deutsche Bank[The Future of Payments Part I. Cash: the Dinosaur Will Survive … For Now]

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