ニュース

ベネズエラ、独自通貨利用推進[独裁体制とダボス会議]

記事のポイント

  • ベネズエラ、独自通貨利用推進
  • 独裁政府が発行する独自通貨ペトロ
  • マドゥーロ大統領のこれまでのペトロへの動き

ベネズエラで独裁体制を敷くマドゥーロ大統領は制裁回避のために発行した独自暗号通貨ペトロの国内利用を推進している。すでに最高裁も政権の支配下に置かれているため同大統領による独裁体制は改善される見込みが薄く、経済は混乱状況が続いている。

 

ベネズエラ、独自通貨利用推進

ベネズエラで独裁体制を敷くマドゥーロ大統領は税金・光熱費といった生活に関連する取引に独自暗号通貨ペトロを利用することを提案。さらに同国国営石油会社(PDVSA)が国際線向けに販売する燃料のすべてをペトロで決済するよう命じた。このほかにも首都カラカスに存在する高級ホテル[Hotel Hunboldt]には暗号通貨ペトロを利用する国際カジノを設立することを発表と、これまで以上に独自通貨ペトロの利用を推し進める動きが強まっている。

  • ベネズエラ 南アメリカ大陸の中でも非常に天然資源が豊富な国だが、資源価格の下落の影響で実質経済成長率は下落基調が続いている。歴代政権の失策、独裁体制、そして非人道的な行為を理由にアメリカからの経済制裁を受けたことによって同国の経済状況は非常に厳しく、2019年始には268万%という驚異のインフレ率を記録した。現在インフレは沈静化しつつあるが国民の16%は国外へ流出しており、今後も増加するとみられている。

 

独裁政府が発行する独自通貨ペトロ

ペトロとは、現在独裁体制を理由に行われているアメリカからの経済制裁回避手段として発行されたベネズエラ政府による独自暗号通貨。南アメリカ大陸の中でも非常に天然資源が豊富な国として有名であり、原油の埋蔵量は世界一であるという点を活かし、その豊富な石油を担保として発行されている。しかしながら担保となる石油量の透明性や発行条件など担保そのものやシステムが不透明であり、ペトロの運営に関しても透明性が低いという問題を抱えている。また、アメリカにおいてペトロ購入は「非人道的行為に賛同すること」として大統領命令で禁じられている。

アメリカを中心にペトロの購入が禁じられていることのほか、独裁政治を進める政府が発行した「独自通貨」であるため国民からの理解も得られておらず、ペトロの流通は限定的なものとなっている。

 

ペトロ利用を推進するマドゥーロ大統領

マドゥーロ大統領は国営企業でのペトロ導入や年金受給者への配給金をペトロで支払う、退職者並びに年金受給者向けの配給金としてペトロの配布を行っているほか、国内事業所でのペトロ決済導入と独自通貨ペトロの利用を推し進めている。国内での利用だけでなくロシアやインドに対してペトロを利用して取引を行った場合には、より多くの石油を融通するという提案を行うなど国際的な取引での導入も進めようとしている。

 

まとめ

ベネズエラで独裁体制を敷くマドゥーロ大統領は制裁回避のために発行した独自暗号通貨ペトロの国内利用を推進している。インフレによって食糧不足・電力不足と日々の暮らしさえも脅かされていることから、国民の16%にあたる460万人は国外へ流出しており、独裁体制改善の見込みが薄いことからこの動きは今後も続くと予想されている。21日に開催される世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)にて、同国の暫定大統領が世界各国指導者に対し独裁体制に圧力をかけるよう要請するとされているが、具体的な策がないことからも改善の見込みは薄いとされている。

 

関連記事

 


関連記事

  1. 大手企業参入で日本の暗号通貨の印象回復なるか

  2. 昨日(2/17)のニュースまとめ

  3. 博報堂、新たなファンド設立[ブロックチェーン]

  4. ローンでの暗号通貨購入禁止

  5. ビットコインが一時急落、恐慌状態に

  6. ICOプロジェクトに勝手に名前を使われる?

PAGE TOP

ニュース

アメリカ、CBDCに動き[アメリカドル1強の地位]

ニュース

新経済連盟、改正法に関する意見提出[STO・デリバティブ]

ニュース

バハマ、2020年後半にデジタル通貨導入へ[CBDC]

ニュース

昨日(2/14)のニュースまとめ

ニュース

マルチ商法とねずみ講、特定商取引法[コインの森解説]

ニュース

今後分離課税に改められる可能性はある?[コインの森何でも相談室]

ニュース

詐欺被害に合いやすい方に見られる特徴[コインの森解説]

ニュース

警察庁、[令和元年の犯罪情勢【暫定値】]公表【「対面型犯罪」から「非対面型犯罪」…