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BRICS、協力強化方針で一致[米ドル依存からの脱却]

記事のポイント

  • BRICS、協力強化方針で一致
  • 貿易取引効率化のための統一デジタル通貨計画
  • ドル依存からの脱却

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5ヵ国(BRICS)はブラジルにて首脳会議を開き、同域内の経済協力強化する方針で一致した。採択した首脳宣言では国際貿易連携強化やBRICS共同出資の銀行事業拡大などアメリカからの支配脱却への動きが見られた。

 

BRICS、協力強化方針で一致

1114日、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5ヵ国(BRICS)はブラジルにて首脳会議を開き、同域内の経済協力強化する方針で一致した。この中では取引の円滑化や効率化を目的にデジタル通貨開発についても議論が行われた。特にBRICSは欧米への対抗軸を形成するために集ったものであり、ロシア・中国は対米への動きを強めている。そのため、このデジタル通貨発行は協力強化や貿易効率化だけでなく、決済における米ドルへの依存を引き下げることも目的となっている。

議論されたデジタル通貨はBRICS統一で利用できる貿易取引円滑化を目的に発行される予定であり、国際的に注目を集めるLibraのように広く民間で利用されることを目的としたものではない。しかしながら現在世界的な基軸となっている米ドルからの脱却を試みるこの動きに他の反アメリカを掲げる中南米諸国などがあとに続くのではないかという意見もみられている。

  • BRICS アメリカ証券会社ゴールドマン・サックス(GS)200310月に発表した投資家向け報告書で「豊富な国土・天然資源・人口」をもち、今後の成長が期待できるとされた新興国。GSSにあたる南アフリカを含めていなかったが近年では含まれる。BRICSは各地域での大国として成長しているほか、現在のアメリカ一極支配からの自立性を高めようと国際政治面での影響力も増しつつある。

 

ドル依存脱却への本格的な動き

BRICSのブラジルはこれまで隣国ベネズエラの独裁政権を支援していることから中国やロシアに対して懸念を示していたほか、中国警戒論を公言していたボルソナロ氏が大統領に就任したことから、BRICSでの関係が変化するのではないかとされていたが、14日に開催された首脳会議ではこうした変化はなく、協力強化が進められた。今回の首脳宣言では、前述のデジタル通貨発行だけでなく5ヵ国が共同出資する新開発銀行(BRICS銀行)の事業拡大も盛り込まれており、ドル依存脱退へ本格に動き始めている。

 

まとめ

BRICS首脳会議ではブラジル・中国で農畜産物の輸入投資の約束、ロシアはBRICS諸国と連携し石油・ガスなどの経済分野での協力強化、BRICS諸国全体での金融分野連携などの方針が明らかとなった。前述の通りBRICSはアメリカ一興支配からの脱却を目指して協力しており、今回の「デジタル通貨発行計画」なしにこの5年間で決済での米ドル使用率を92%から50%へ減少させている。

中国ではすでに政府によるデジタル通貨発行への準備が進められており、インドでは暗号通貨禁止法案審議延期が行われたもののIT分野への投資を積極的に行っている。また、ロシアでは独自経済圏構築のためのブロックチェーン協定を他国を結んでおり、いずれの国も技術投資を惜しまないことから今後の動きに関心が集まっている。

 

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