アップル社といえば、いまや世界有数の企業価値を誇る大企業だが、そのはじまりが、たった二人のスティーブによる小さな会社だという事はよく知られている。一人はスティーブ・ジョブズ、かれはアップル製品のデザインや広告戦略に非常にたけた人物であったと評される。そしてもう一人が、
そう、スティーブ・ウォズニアッキ。彼こそがアップル黎明期を支えた、コンピュータエンジニアである。エンジニアとして、素晴らしい技術力を誇っていた彼は、ウォズの魔法使いと称されることもあった。
彼が、CNBCのインタビューで語ったのは、ビットコインが700ドルのころから、それに投資していたという話である。買ったときはまだ相場が不安定であったが、彼は金銭的利益のために投資したわけではないことを明らかにしている。
つまり、彼はビットコインの産むであろう投機利益ではなく、その技術やブロックチェーンにより安全性がどのように担保されているかという仕組み、付随して表れてくるであろうサービスに興味があったと考えられる。なんとも彼らしい投資スタイルである。
彼が今もビットコインを保有しているとすれば、かなりの利益を得ることができるはずだが、彼の心の中心は何時までもエンジニアリングにあるということだろう。