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ウズベキスタン、マイニング電力料金引き上げ

記事のポイント

  • ウズベキスタン、マイニング電気料金3倍へ
  • イランでも行われたマイニング電気料金の引き上げ
  • マイニングと電力
  • ウズベキスタンの暗号通貨への動き

ウズベキスタン政府は暗号通貨のマイニングを行うための電力料金をこれまでの3倍に引き上げることを発表した。マイニングにおいて収益源となる暗号通貨の価格変動が大きいことから、固定費用となる電気料金を抑えようと、電力料金が安価な地域にマイニング業者が集中しており、その影響を受け電力供給が不安定になることが問題となっている。同国政府は料金引き上げで省エネルギー化を目指す方針。

 

ウズベキスタン、マイニング電力料金引き上げ

927日、ウズベキスタン政府は暗号通貨のマイニングを行うための電力料金をこれまでの3倍に引き上げることを発表した。この料金引き上げは、エネルギー効率向上・省エネルギー化を目指すために行われるものであり、電力消費の多いマイニング業者の動きを抑制することを狙いとしている。

こうしたマイニング用の電気料金引き上げはウズベキスタンだけでなくイランでも行われている。イランは現在マイニング業を正式な産業として認めようとする動きがあるものの、アメリカからの制裁を受けており電力供給が十分とは言えない状況にある。そうした中でマイニングでの電力消費が嵩むと、国内の電力供給が不安定になってしまう危険性がある。そのため、同国ではマイニングを行うために利用する電力の価格を国内一般消費向け価格より割高な設定にしているのである。

  • ウズベキスタン 中央アジアに位置する天然資源に恵まれた国。黒海を利用した綿花栽培が主要産業となっている。そのほかにも天然ガスやウラン、金などが豊富となっており、一次産業が主体となっている。現大統領は経済システムの自由化・投資環境改善を重視し、産業の高度化に注力している。

 

マイニングと電力

マイニングとは暗号通貨のシステム、取引システムに参加し、取引データを追記する作業のことである。この作業を行うには膨大な計算を行う必要があり、演算装置・大量の電力が必要とされる。つまり、大量のコストがかかるものとなっているのだ。その見返り・報酬として、新たに発行されたコインを得ることができる仕組みとなっている。

報酬として新規コインを得られる仕組みとなっているため、同じ電力量を消費した際、コインの価格が下がっていれば収益は減り、上がれば収益は増えるという仕組みになっている。つまり、マイニングにおいては予測不可能な市場変化に備えて、安定した収益を得るために効率の良い機器を利用すること、安価な電力を得てコスト削減を行うことが重要となる。そのため、暗号通貨市場全体の下落基調が続いた2018年時にはマイニングをするほど赤字になる状況となっており、マイニング企業の事業縮小や撤退などが相次いで起きた。

収益が価格変動の大きい暗号通貨であることから、マイニング業者は確実にかかるコストをできる限り抑えたいため、電力料金の安い中国山岳地域や北欧諸国に集中している。しかし、電力料金目当てに企業が集中した国々では、マイニングによって一般家庭への供給が不安定になる、電力料金が高騰するなどの問題が起きており、マイニング業者への料金引き上げや登録制度導入などの取り組みが行われている。

 

ウズベキスタンの暗号通貨への取り組み

20194月にアメリカで開催された国際通貨基金(IMF)による総会で、アフガニスタンやチュニジア、ウズベキスタンでブロックチェーン技術を活用した債券発行、暗号通貨建ての債券発行の検討を行っていることが明らかになった。あくまで検討を行っている段階であり、具体的な計画等離されていないが、ブロックチェーンを活用した債券発行は業務効率化や透明性向上のために進められている。

特にウズベキスタンの現大統領は投資環境の改善を重視しており、2017年には為替レートの統一化を行うとともに外貨兌換(がいかだかん)・持出しに対する制限が撤廃されるなど、投資環境の改革のためにブロックチェーンの活用は将来的に進められるのではないかと期待されている。

  • ブロックチェーン技術 取引履歴を暗号技術によって過去から一本の鎖のようにつなげ、取引履歴・情報を正確に維持しようとする技術であり、P2Pネットワークを利用することで中央管理者を必要とせずにシステムを維持することが可能なものとなっている。分散され、中央管理者がいないため、データの改ざん・破壊に強いという特徴のほか、サーバーのダウンや中央管理者による不正にも強いものとなっている。
  • 外貨兌換 兌換は取り換えること、引き換えることを意味し、外貨兌換とは外貨交換のことである。社会主義国などでは国内の外貨流通や自国通貨の価値低下を避けるためなどに、これを制限することがある。

 

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