ビットコインの分裂危機にも影響したであろう重大な事実が明らかになった。
最大手マイニングファームのBitmainは独自技術「AsicBoost」を利用してマイニングを行うことで知られていたが、そのBitmainのマイナーがAsicboostの脆弱性を利用し、通常よりも素早くマイニングを行えることが明らかになったのだ。
即ち、Bitmainユーザーは、他のマイニングプールに対して優位性を持っていたことが明らかになったのであるが、そのBitmainのCEOであるJihan Wu氏がその事実を知っていた可能性を指摘されている。
そして、それがBitmainがSegwitの導入に頑なに拒否している理由だったのではないかとされているわけだ。
(Core側が支持するSegwitを導入すると、Asicboostを利用したマイニングができなくなってしまうからだ。)
また、ビットコインがBitcoinCoreとBitcoinUnlimitedに分裂するのではないかと危惧されたときに、Jihan Wu氏がUnlimitedを支持したのも同様の理由があったからだとされている。
今回のAsicboostの脆弱性の発見は、BlockstreamのGreg Maxwell氏によって発見されBitcoinCoreのメンバーに伝えられた。