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インド最高裁、中銀に対し対応処置命令[不明瞭な法規制]

記事のポイント

  • インド最高裁、中銀に対し対応処置命令
  • インドの法規制めぐる中銀・最高裁・政府の動き
  • すでに多くの企業が見切りつけ、撤退

インドの最高裁判所は、同国中央銀行であるインド準備銀行(RBI)に対して、現在行われている暗号通貨禁止措置の最高について、適切な方法で応じるように命令した。同国では暗号通貨に関する明確な見解ないままに、RBIによる一方的な禁止措置が取られたことに対する裁判が行われている。

 

インド最高裁、RBIに対し

821日、インドの最高裁判所は、同国中央銀行であるインド準備銀行(RBI)に対して、現在行われている暗号通貨禁止措置の最高について、適切な方法で応じるように命令した。現在、同国では政府機関の暗号通貨に関する明確な法規制・見解がないままに、中央銀行による一方的な暗号通貨禁止措置が取られている。明確な見解がなく、政府の考えでもないため、同国内での暗号通貨関連企業は事業を継続することが困難であるほか、投資家たちも資産を動かせない状況にある。

そうしたなかで、同国の暗号通貨関連企業らがこの規制に関して「違憲である」と裁判を起こし、禁止措置の最高を要求しているのである。しかしながら、これらの争いの中で最高裁は、RBIが訴えや苦情に関して適切に処理しているとは判断しなかったため、今回「2週間以内に対応処置を講じるよう」命令したのである。

 

インドの法規制めぐる中銀・最高裁・政府の動き

現在、インドにおいてはRBI20184月に同国内金融機関に発した「暗号通貨関連企業や暗号通貨取引を行っている個人へのサービス提供を禁じる」といった内容の声明によって暗号通貨の禁止措置が取られている。この声明発表以前は暗号通貨取引所へサービス提供を行っていた金融機関も、これにより不可能になったことで国内の暗号通貨関連企業は事業継続が困難な状況へ陥った。しかしながらこの声明は「金融機関に対し」暗号通貨関連の動きを取っている企業・個人へサービス提供を禁じるものであって、暗号通貨を売買することなどの暗号通貨そのものの利用に関する規制方針は明らかになっていないため、個人も暗号通貨関連の動きを取りにくい状況になっているのである。

当然、声明発表時には何の公式見解もないままに効力を持ったこれに対し反対運動が起き、現在でもこの声明が不当であるとして最高裁判所で争われているのである。しかしながら、前述の通り同国では暗号通貨に関する政府の公式見解・法規制が存在しない。そのため裁判が行われているものの、それに関する明確な基準が存在しないために判決を下せない状況にあり、それを解決するために最高裁判所は政府に対して早急に見解を示すよう要求しているのである。

最高裁は201811月までに公式見解を示すよう要請。政府は当初201812月に法規制発表を行う予定を発表するも期限が過ぎ、20192月に再び最高裁が要請。政府は法規制が整備のための検討を進めているとしていたが、未だ正式な発表がされずに今日に至る。

 

政府に見切りをつける企業

今年6月に暗号通貨取引関連サービスをすべて終了し、暗号通貨取引事業からの撤退を発表したインド大手暗号通貨取引所Koinex(コイネックス)は、サービス終了に関する文書の中で「政府による前向きな規制枠組み明確化の動きを歓迎し、正式な発表を待ち望んでいたがこの14か月で何も変化はなかった。残念だが、近い将来にこの状況が好転し進むことが期待できない。」としていた。

RBIによる声明発表は20184月であり、それが効力を持ったのが7月。それから長い時を関連企業や投資家たちは争ってきたが「見解を出す」とする政府の意見も「限定的な規制」「全面禁止」「用途に応じた規制」と割れているほか、暗号通貨取引を行った者に対して利益や損失の3倍の罰金を科す法規制検討などの報道により、同国内の取引量は激減しており、法規制環境だけでなく人々の関心も廃れ、暗号通貨関連サービスを提供する企業らが事業を継続することは困難になっており、撤退を進めているのである。

 

まとめ

インド最高裁は、中央銀行が意見や苦情などに対して適切に対応していないと判断し、今回暗号通貨禁止措置の再考に関する回答を用意すること、意見や苦情に対し適切に対応することを要求した。同国においては昨年からこの禁止令についての戦いが行われてきたが、1年も経過したのにもかかわらず未だに正式見解が出ないことや中央銀行が対応しない状況に見切りをつけ、事業撤退する企業や海外へ拠点を移動させる企業が多くみられている。ブロックチェーン技術に関しては、教育・研究開発・投資ともに積極的な動きを見せる同国において、今後どのような規制が行われるのか注目が集まる。

 

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参考:Crypto Kanoon[CRYPTO V/S RBI , Compilation of arguments from Supreme Court of India.]

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