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セブンペイ、9月末でサービス終了[キャッシュレス決済]

記事のポイント

  • セブンペイ、9月末でサービス終了
  • セキュリティの甘さから不正利用

株式会社セブン&アイ・ホールディングスは9月末日で、スマートフォン決済サービス[セブンペイ]のサービスを終了することを発表した。ブランドとしての知名度やキャッシュレス決済サービス[nanaco]を提供していること、「セブン銀行」という業務も行っていることから一定の信頼を得ていた同社だが、明らかな「セキュリティ対策不備」による不正利用から、信頼回復は難しいと判断し、撤退を決定した。

  • キャッシュレス決済 クレジットカードやデビットカード・電子マネーやスマホのQRコードなど、現金を利用せずに決済を行う方法。すべての記録が残り、決済業者で確認できるために不正や悪用対策が取りやすくなる。また記録が残ることで分析が行いやすくなり、よりよいサービスの向上、不正に対する適切な対応が取りやすくなるとされている。

 

セブンペイ、スマホ決済から撤退

81日、株式会社セブン&アイ・ホールディングスは9月末日で、スマートフォン決済サービス[セブンペイ]のサービスを終了することを記者会見で発表した。71日からサービスを開始したセブンペイだが、わずか2か月でその幕を閉じることとなった。

「二段階認証」も知らない社長による会見やすでに不正利用が多発していたのにもかかわらず「クレジットカードとデビットカードでのチャージ機能のみを停止」といった対応などから国内でも注目され、経済産業省からも「不正利用防止のための各種ガイドラインの遵守」を要求されたセブンペイ。セキュリティ対策は一朝一夕で構築できるものではなく、非常に時間がかかること、そして同社が起こした不正利用事件で失った信用を取り戻すことも難しいことから、同社はスマホ決済から撤退を決めた。

 

セブンペイの不正利用と対応

71日よりサービスが開始されたスマホ決済[セブンペイ]は、同月3日に一部のアカウントが第三者によって不正アクセスを受け、不正に資産が利用されていることが発覚した。同社は同日にクレジットカードやデビットカードからのチャージ機能を停止し、対応した。しかしながら、そもそも同サービスに二段階認証が設けられていなかったことやメールアドレスのみで利用者登録ができたことなどからアカウントの乗っ取りは止まらず、チャージ機能のみの停止だったためにすでに同アプリへ資産を移動させたアカウントを乗っ取り、資産を不正利用するという被害へ対する防止策にはならなかった。

4日に同社は記者会見を開き、停止していなかったセブンイレブンの店舗やセブン銀行ATMを介した現金チャージ、同社が提供するサービス[nanaco]からのチャージといったすべてのチャージ機能を停止し、新規登録も停止することを発表した。

730日には、同サービスのセキュリティ強化の一環としてパスワードの一斉リセットを行ったことを発表。新たに顧客に対してパスワードを設定することを求めていた。

  • 二段階認証 2要素認証、多要素認証と呼ばれるもの。サービスへのログイン時にIDやパスワードだけでなく、別のサービス・情報を利用して本人確認を行う方法。代表的なものとしてはメッセージ(SMS)を利用したSMS認証や電子メールで送付される認証コード、他のアプリを利用するワンタイムパスワード等々がある。この二段階認証を設けることで、IDやパスワードが流出してもアクセスするのを防ぐことが可能となる。

 

まとめ

現在国内のキャッシュレス決済比率は約20%程度にとどまっている。労働人口の減少で業務の効率化や「ブラック企業」の問題解決のための給与形態の明確化のための金融デジタル化を進めたい政府は、このキャッシュレス決済を支援するために今年10月に予定されている消費税増税に合わせ、キャッシュレス決済時に2~5%のポイント還元を行う予定であり、企業もこれに合わせスマホ決済サービス開始を進めてきた。セブンもその中の企業の1つであり、すでに[nanaco]というキャッシュレスサービスを有していることや銀行業である[セブン銀行]を持っていること、[ブランド]として名前が知られていたことなどから期待を集めていたが、デジタル化において重要な「セキュリティ対策」で信頼を失ってしまった。

 

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参考:株式会社セブン&アイ・ホールディングス

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