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メトロポリタン商業銀行、Tetherの口座閉鎖を発表

記事のポイント

  • メトロポリタン商業銀行、Tetherの口座閉鎖を発表
  • Tether問題と資金移動
  • 金融機関の暗号通貨関連事業者への対応にも影響か

Metropolitan Commercial Bank(メトロポリタン商業銀行)は、ステーブルコインテザー(Tether/USDT)発行会社であるTetherとその関連会社の口座を約半年以内に閉鎖することを発表した。現在BitfinexTether社では資金移動に関しての問題が指摘されており、729日に同問題に関する公聴会が予定されている。

 

メトロポリタン商業銀行、Tetherの口座閉鎖を発表

710日、Metropolitan Commercial Bank(メトロポリタン商業銀行)は、ステーブルコインテザー(Tether/USDT)発行会社であるTetherとその関連会社の口座を約半年以内に閉鎖することを発表したと、大手暗号通貨メディアCoinDeskが報じた。

現在Tether社はその姉妹会社であり暗号通貨取引所を運営しているBitfinexとの問題が法廷で争われており、同行はそのTether社が有する2つの銀行口座のうち一つを提供している。(もう一つはSignatureBank

同行によるとTether社の取引口座はこれまでに最小限の取引しか行っておらず、その口座利用も限られていたようである。

 

Tether問題

現在テザーに関してはステーブルコインであるとしているのにもかかわらず、担保されているのは全体発行量の74%にすぎなかったことや取引所Bitfinexが差し押さえられた顧客資産8.5億ドルを補填するために、姉妹会社であるTether社からUSDTの準備金を流用したことなどが明らかとなっている。

BitfinexTether社から最大9憶ドルを借り入れたのにもかかわらず、8.5億ドルの損失を計上。そしてUSDTの準備金が流用されたために「資産によって価値が100%裏付けされている」とされていたステーブルコインテザー(USDT)は、実際にはその74%しか担保が行われていなかったのである。とくにこのUSDTに関しては、発行当初はアメリカドルと11で価値の裏付けが行われているとされていたが、20193月に利用者への通知なしに利用規約を変更し「すべてのUSDTは準備金によって裏付けられている」「準備金は法定通貨や伝統的な資産、関連会社含む第三者のローン債権を含む」といった内容が掲載されたことなどが問題視されていた。

  • Bitfinex 香港に拠点を構える大手取引所。ステーブルコインとされるテザー(Tether/USDT)を発行するTether社と同取引所運営企業の親会社は同一(iFinex)
  • ステーブルコイン Stablecoinはその名の通り、価格が安定したコインとなっている。法定通貨や資産を担保とし価値を担保しているものや他の暗号通貨と連動しているもの、スマートコントラクトで発行しているものなど様々な種類がある。暗号通貨の銀行口座を介さずに送金ができるメリットや法定通貨や資産と連動させることで暗号通貨と比較して価格が安定しているメリットと、法定通貨と暗号通貨の利点を併せ持ったものとなっている。
まとめ

Metropolitan Commercial Bankと同様にTether社へ銀行サービスを提供しているSignatureBankは、顧客情報を外部に公表することはないとしてTether社への対応等に関しては開示しなかった。BitfinexTether社及び関連会社は、予定されている公聴会の前に、722日までにニューヨーク州検事総長事務所(NYOAG)の申し立てに対する回答を提出する必要がある。同問題に暗号通貨業界だけでなく、既存の金融機関も巻き込まれており、今後の金融機関の暗号通貨関連業者に対する対応にも影響を及ぼすのではないかと懸念されている。

 

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参考:CoinDesk[Metropolitan Bank Says It Shut Down Tether’s Account After 5 Months]

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