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イラン中銀「暗号通貨取引は違法」

記事のポイント

  • イラン中銀「暗号通貨取引は違法」
  • マイニングと取引の区別を明確に
  • 経済制裁受けるイランの暗号通貨への取組

イラン中央銀行はインタビューの中で「暗号通貨売買などの取引は違法である」という公式見解を示したことがメディア[Tasnim News Agency]によって報じられた。

 

イラン中銀「暗号通貨取引は違法である」

78日、イラン中央銀行はインタビューの中で「暗号通貨売買などの取引は違法である」という公式見解を示したことがメディア[Tasnim News Agency]によって報じられた。報道によると同行新技術担当副総裁であるNasser Hakimi氏は資金洗浄やテロ資金供与対策の観点から暗号通貨取引は合法ではないと発言したとされている。これら犯罪利用リスクのほかに、暗号通貨そのものに関する取引の法的リスク、暗号通貨の特徴の一つともされる価格変動率の高さから、暗号通貨取引は安全なものではなく、また合法なものでもないと警告した。

 

イランとマイニング

また、同氏は「暗号通貨マイニングと取引の区別をきちんと明確に示すべきである」という主張も行った。

現在同国では政府がマイニング産業を正式な産業として認可したこと、暗号通貨がアメリカによる経済制裁回避手段となりえることからこのマイニング事業に注力している。同国の安価な電力はマイニングを行うのにうってつけであったが、制裁が再開された同国にとって電力供給は徐々に不安定なものとなりつつある。とくに政府が許可していない違法なマイニング業者が過度に電力を消費することが問題となっていることから、政府は違法マイニング工場の取り締まりを強化、摘発し事態の改善に動いている。

そうしたイランでのマイニングの動きから「暗号通貨取引も違法ではない」と考えてしまう者がいるとして、同氏は「暗号通貨マイニングと取引の区別を設けるべきである」とした。

  • マイニング 暗号通貨のシステム、取引システムに参加し、取引データを追記する作業のことである。この作業を行うには膨大な計算を行う必要があり、演算装置・大量の電力が必要とされる。その代わりマイニングの報酬として新たに発行されたコインを得ることができる仕組みとなっている。報酬として新規コインを得られる仕組みとなっているため、同じ電力量を消費した際、コインの価格が下がっていれば収益は減り、上がれば収益は増えるという仕組みになっている。

 

経済制裁を受けるイランと暗号通貨

前述の通り、現在イランではアメリカからの制裁が再開され、経済的に不安定な状況になっている。イランはこの経済制裁を回避するためベネズエラと同様に独自の暗号通貨発行計画を進めているほか、暗号通貨関連産業の支援を行い、同国内でも不安定な経済状況からビットコインへの需要が高まっている状況である。マイニングに関しても政府は「正式な産業として認可」という報道がなされていたが、明確な法規制は存在せず、今回のような規制検討が発表されたことから、今後同国の暗号通貨に対する動きはどうなるのかは不透明なものとなった。

  • 20184月 中央銀行、暗号通貨取引の禁止を発表
  • 20189月 暗号通貨マイニングが正式な産業へ
  • 20191月 中央銀行、暗号通貨に関する規制草案発表
  • 20192月 金を担保とした独自通貨[PayMon]発表

 

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参考:Tasnim News Agency[Trading Bitcoin Illegal in Iran, Official Warns]

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