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Ripple社とMoneyGram、戦略的提携[xRapidの利用]

記事のポイント

  • Ripple社とMoneyGram、戦略的提携
  • xRapidの導入促進

Ripple社がMoneyGram(マネーグラム)との戦略的提携を正式に発表した。この提携により、世界的な送金業者であるMoneyGramRipple社の提供する国際送金ソリューションxRapidを導入することとなる。利用者にとっての利便性向上やXRPの流動性向上に期待が高まっており、XRPの価格は上昇傾向にある。

 

Ripple社とMoneyGram、戦略的提携

617日、アメリカ国際送金スタートアップRipple社がMoneyGram(マネーグラム)との戦略的提携を正式に発表した。この提携により、Ripple社はMoneyGramに対して最大5000万ドル(54億円)の出資を行い、MoneyGramRipple社の提供する国際送金ソリューション[xRapid]2年間導入する。

これまでMoneyGramRipple社の提携に関する可能性については報道されてきたが、今回正式に提携が発表された。MoneyGramはアメリカ大手送金業者であり、世界200ヵ国以上の国と地域で送金・決済サービスを提供しており、同社でxRapidの導入が行われるというのは、暗号通貨を知らないMoneyGram利用者にとっても、XRPの流動性を高めるためにも非常に好影響を与えるとみられている。

  • XRP 暗号通貨リップル(Ripple/XRP)は金融機関の送金で法定通貨間の橋渡し役となる通貨として、アメリカのRipple Labo(リップルラボ)社によって開発された。「送金」に重点を置いているため取引速度は数秒となっている。国際送金は4秒未満、手数料は、トランザクションごとに約 0.00001 XRP1秒間に1500件以上の取引処理が可能 と送金・決済において優秀な機能を有している。

 

xRapidの導入促進

今回の戦略的提携の中でMoneyGramが採用することが決定した国際送金ソリューションxRapidは、銀行・送金業者が取引所などを利用してXRPで送金し、その後法定通貨と変換し、資金の移動を行う技術である。現在の送金では、ただ資金を移動させるだけでなく、外貨と交換するために外貨を準備・管理する必要があり、そのコストから対応できる銀行は限られており、非常に手間のかかるものになっている。

例えば、日本のA銀行からアメリカのB銀行へ送金しようとした場合、A銀行が口座を持つ取引が可能なアメリカのC銀行に送金し、C銀行がアメリカの銀行決済システムを利用して、B銀行に送金するといった形になる。この中に日本円からアメリカドルへの変換などさらに手順が加わるほか、金融インフラが整備されていない地域に対してはさらに複雑に中継銀行が必要となる。こうした仕組みから、取引成立から実際に資産・現金が移動するまでの間に銀行が負う清算・決済リスクや膨大な送金時間と手数料の高さという利用者への負担、利便性の問題が存在している。

一方xRapidでは、XRPで相手に送金し相手が求める通貨に変換すれば送金完了、と非常に手間のかからない効率的なものになっている。暗号通貨で送金するため瞬時に送金が完了し、コストも抑えられるものとなっている。また、このxRapidで利用されるXRPは送金・決済に特化したコインであり、日本円やアメリカドルなど様々な法定通貨との取引が可能になっているという点から、国際送金での中継銀行が法定通貨同士の換金のために外貨を準備・管理しておく必要もなくなるため金融機関の負担が減るほか、その資金をサービス改善などに利用でき、この国際送金の仕組みを改善することで経済の活性化にもつながると期待されている。

ただ最近誕生したばかり技術を採用するリスクや価格も安定していない「暗号通貨」を利用するという点を不安視する意見も多く、Ripple社の提供するXRPを利用しないもう1つの国際ソリューションxCurrentの利用を進める金融機関が多く存在するのに対して、xRapidを導入する銀行は限られている状況となっている。そうした状況を改善し、xRapidxCurrentとは異なる利便性・優位性を示すために今回の提携が行われたのである。前述の通り、200か国以上にサービスを提供しニューヨーク証券取引所に上場している同社で利用が進められることで、「次」を促すことが期待されている。

 

まとめ

イギリス送金業者MarcuryFXxRapidを利用したイギリス・メキシコ間の送金で、これまでのSWIFTを利用した送金と比較して手数料1万円と取引時間31時間の節約に成功したと発表し、フィリピンの送金業者SendFriendxRapid利用を発表している。世界的なMoneyGramで利用されることでこのxRapidの普及が期待される一方で、同社のライバル業者であるWesternUnionは昨年xRapidを試運用したうえで「自社の資産節約にはつながらなかった」という評価を下しており、この戦略提携で利用したのちにMoneyGramがどのような評価を下すのかにも注目が集まっている。

 

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参考:Ripple[Ripple Announces Strategic Partnership with Money Transfer Giant, MoneyGram]

※    本記事は暗号通貨関連の情報共有・説明を目的としたものであり、暗号通貨投資を勧めるものではありません。暗号通貨投資を検討する際には、暗号通貨が法定通貨のような国家によって価値の保証が行われたものではなく、高騰・急落・無価値になる可能性があることを、そのリスクを十分に理解したうえで自己責任で行ってください。

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