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Binance,BTC担保のコイン発行[DEXでの流動性向上]

記事のポイント

  • Binance,BTC担保のコイン発行
  • 流動性の低いDEXの改善策
  • ETHXRPなどを担保にしたコイン発行の可能性も

世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)は、暗号通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)によって価値の裏付けが行われる独自暗号通貨BTCBを発行することを発表した。同取引所では証拠金取引の開始や分散型取引所でのコイン上場、イギリスの法定通貨であるポンドを担保としたステーブルコインの発行計画、アメリカ市場特化の取引所開設計画発表など、ここ数日で多くの動きが見られている。

 

Binance,BTC担保のコイン発行

617日、世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)は、暗号通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)によって価値の裏付けが行われる独自暗号通貨BTCBを発行することを発表した。

このBTC100%の裏付けがされたBTCBは、Binance独自のブロックチェーン[Binance Chain]上で発行され、Binanceの分散型取引所(DEX)で取引に利用することが可能になるという。BinanceDEXはこのBinanceChain上で稼働しているものであり、このBinanceChainと同様の基準プロトコルBEP2を採用した銘柄でなければ、同取引所では取り扱えないという問題点がある。そのため今回のBTCB発行は、そうしたBEP2を採用していない暗号通貨の取引もこのBinanceDEXで行うためのものとなっている。今回はBTC建てのコイン発行の発表だったが、そうしたBinanceの抱える問題点・改善点から、今後もイーサリアム(Ethereum/ETH)やエックスアールピー(Ripple/XRP)といったコインを担保したものも発行されるのではないかと予想される。

  • Binance マルタに拠点を構える暗号通貨取引所。世界的に取引サービスを提供しており、取り扱っているコインの多さ、問題発生時の対応の速さや良さから高い信頼を得ている取引所である。201957日にフィッシング詐欺による不正アクセス事件が起きたが、被害状況・対応といった情報を素早く提供し、すぐさまネットで利用者の質問に答えるなどの対応を取ったことから信頼されている。

 

DEXでの利点と欠点

分散型取引所(Decentralized Exchange/DEX)とは、その名の通り分散型・非中央集権型の取引所を指す。現在数多く存在する取引所は、取引所を運営する特定の管理者として企業が存在しているが、このDEXでは特定の管理者は存在せず、ブロックチェーン上で自立・独立して運営されているものとなっているために、取引者同士が直接取引するかたちのものとなっている。ブロックチェーン上で取引が行われているために、すべての取引記録はブロックチェーン上で管理され、暗号資産の所有権を示す秘密鍵は利用者自身で管理するために取引所運営会社による不正などのリスクはないものの、利用ハードルは通常の取引所と比べて高くなっている。そうしたハードルの高さから流動性・利便性の低さが問題点として存在している。BinanceDEXにおいては、前述の通りそのシステム上の理由から、BEP2を採用した銘柄でなければ取り扱うことは不可能である。そのため取り扱える通貨は通常の取引所よりも限られており、利用者は少ない取引ペアで取引を行わなければならないという流動性の問題が存在している。そうしたBinanceDEXでの流動性向上、取引の選択肢増強を目的としてBTCBが発行されるのである。

また、前述の通りDEXは管理者が存在しないことから「誰でも」制限がかけられることなく利用できるものとなっているが、BinanceDEXでは暗号通貨に関する明確な法規制が存在しない国、取引を禁止している国、国際的に制裁が行われている国などに対してはアクセスを禁じることを発表しており、これに日本は含まれている。利用者制限を行うことについて「DEXとしてどうか」という意見も見られるものの、アメリカでは「DEXだからといって創設者に責任がないわけではない」とSECによって取り締まりが行われているほか、資金洗浄やテロ資金供与対策に対して国際的な動きが活発になっていることから、このBinanceの動きに対して賛同的、もしくは理解を示す声が多くみられている。

 

まとめ

FATFによる法規制に準拠しながらも、利用者がプライバシーに関して不安を感じずに利用できるように、主要取引所によるDEX開設計画の動きは徐々に広がっている。Binanceのほかに国内でも取引所サービスを提供しているHuobiや大手取引所OKExなどでDEX開設に向けた独自チェーンの開発発表が行われている。そうした取引所によるDEXが増加したのち、またDEXでの流動性を高めるためのコイン上場が積極的に行われていくのだろうと予想されている。

 

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参考:BinanceIntroducing Bitcoin-Pegged Token on Binance Chain]

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