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Binance、アメリカ居住者へのサービス制限[変化する取引所]

記事のポイント

  • Binance、アメリカ居住者へのサービス制限
  • 変化する暗号通貨取引所

世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)は、利用規約を更新し912日以降、アメリカ居住者への取引サービスの提供を停止することを発表した。取引所Binanceでは証拠金取引や分散型取引所、イギリスポンドとペッグ下ステーブルコインの発行計画、アメリカ市場特化のBinanceUS開設計画といったさまざまな動きがある。

 

Binance、アメリカ居住者へのサービス制限

614日、世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)は、利用規約を更新し912日以降、アメリカ居住者への取引サービスの提供を停止することを発表した。同取引所は先日、アメリカ市場に特化した取引所[Binance US]の設立計画を発表していたが、このアメリカの法規制に準拠した取引所設立に合わせ、これまでサービスを提供してきたBinanceはアメリカの法規制に対応していないために制限をかけたのだとみられる。ただ、この利用制限は「入金や取引」といったサービスが利用できないだけで、停止後もこれまでと同様に同取引所に預けていた資産の引き出しやアクセスは可能となっている。

ただ、新たに設立されるBinance USがいつ開設されサービスが開始されるのかといった詳細は未定であり、この利用制限が行われる912日までに同取引所の準備が整わなければ、アメリカの利用者にとっては不便な状況、Binanceにとってはアメリカ市場という大黄な市場での取引高・利用者流失につながるものとみられる。

  • Binance US マルタに拠点を構える世界大手取引所Binanceのアメリカ市場に特化した取引所。実際に運営するのはBinanceではなく、同社と提携したBAM Trading Services.BAMはアメリカの金融犯罪取り締まりネットワークの認可を得ている企業であり、カリフォルニア州での業務が認められている。ただ、当社が他の州での認可を得ることができなければ、Binance USのサービス提供範囲は限られたものになってしまうため、同社の認可取得への動きや今後の方針などが注目されている。

 

変化する取引所

これまで取引所では「分散型取引所には責任者が存在しないために法規制を順守する必要がない」といった意見や「取引所で行うICOはこれまでのICOとは異なるために規制対象外」「拠点を構えていない国の法規制に従う必要はない」といった意見がみられていたが、国際的な法規制整備への動きや既存金融機関が参入することによる取引業者に求められる水準の向上、そうした変化によるコンプライアンス意識の向上といった点から、取引業者の中でもガイドラインに自主的に準拠する姿勢やその規制にあわせて、自社で基準を設けたり監視ツール導入や外部機関へ協力を求めたりすることで透明性向上・監視体制強化に注力する姿が多くみられている。

自主的な動きは、アメリカの不透明な法規制に対するPoloniexBittrexのようリスクに対する対策としての動きもある一方で、他の取引所との差別化を図り信頼度を高めようとする狙いもある。これまでは「高い倍率で」「聞いたこともないコインで」取引できるといった投機目的に特化したサービスの提供が多くみられていたが、近年ではコインにタイ数®明確な水準を設けている取引所での取引や資産が盗まれた際の保証サービス、ハッキングされないための高いセキュリティ体制、日常的に暗号通貨の利用ができるようなサービス提供といった投機に特化したものではなく、安全性や利便性に関して向上させようとする動きが積極的になっている。

6月に発表が予定されている金融活動作業部会(FATF)では、既存の金融機関と同様に本人確認の徹底や送金金額・送金回数の把握・規制など厳しいものになると予想されているため、その規制によっては、取引所はさらなる変化を求められることが予想されている。

  • 金融活動作業部会 Financial Adtion Task Force(FATF) 麻薬・賄賂・脱税に係る資金洗浄やテロ資金供与への国際的な対策を協議する国際的な政府機関である。G7を含む35か国と2つの地域機関(欧州委員会・湾外協力会議)が加盟している。

 

まとめ

取引所Binanceでは証拠金取引や分散型取引所、イギリスポンドとペッグ下ステーブルコインの発行計画、アメリカ市場特化のBinanceUS開設計画といったさまざまな動きが見られている。日本もアメリカに次ぐ市場を持っているが、同取引所が正式に交換業者として登録され、サービス提供が行われる日が来るのか関心が高まっている。

 

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参考:Binance[Binance Terms of Use]

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