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IBM、ブラジルの銀行システムにブロックチェーン導入[R3/Ripple]

記事のポイント

  • IBM、ブラジルの銀行システムにブロックチェーン導入
  • ブラジルでの暗号通貨・ブロックチェーンへの動き

ブラジルの金融インフラ整備を行っているCIPが、大手IT[企業であるIBMと提携し、ブロックチェーン技術を活用したID認証システムを導入するということがCointrlrgraphのブラジル版によって報じられた。送金額や人口・金融インフラ状況からも重要な市場とみられる南米のブラジルでブロックチェーン・暗号通貨に関連したどのような動きが見られるのか注目しておきたい。

 

ブラジルの金融インフラとしての活躍

612日、ブラジルの金融インフラ整備を行っているCIPが、大手IT[企業であるIBMと提携し、ブロックチェーン技術を活用したID認証システムを導入するということがCointrlrgraphのブラジル版によって報じられた。このブロックチェーンはLinux財団が提供し、AmazonMicrosoftIBMBaaSでも利用されているHyperledger Fabric(ハイパーレジャー・ファブリック)を活用したものとなっている。

このID認証システムを導入するプラットフォームには同国内の銀行9行が参加し、同行内での決済に利用される。ブロックチェーン技術を活用して取引を行うことで取引の改ざんや不正に関する透明性を高めることが可能なほか、デジタル署名・承認を行うことで不正アクセスなどの金融システムへの犯罪への対策強化につながる。

今回のブロックチェーン技術の導入に関してブラジル銀行連盟は「これまで長い間、個々でブロックチェーン技術への取り組みを進めてきたが、今回のプラットフォーム公開をきっかけに標準化・統一化した取り組みを行っていく」と述べており、同分野への意欲を語った。実際にブラジルの複数銀行はさまざまな産業・分野での導入を目指して研究開発が進められている研究コンソーシアム[R3]と提携していることが報じられている。

  • ブロックチェーン技術 取引履歴を暗号技術によって過去から一本の鎖のようにつなげ、取引履歴・情報を正確に維持しようとする技術であり、P2Pネットワークを利用することで中央管理者を必要とせずにシステムを維持することが可能なものとなっている。分散され、中央管理者がいないため、データの改ざん・破壊に強いという特徴のほか、サーバーのダウンや中央管理者による不正にも強いものとなっている。
  • BaaS(Blockchain as a Service)  クラウドで簡単にブロックチェーンを利用したサービス開発ができるように開発環境を提供するサービス。AmazonAmazon Web Serviceis(AWS)やマイクロソフトのMicrosoft AzureIBMIBM Blockchain Platformなどがある。
  • R3 分散型台帳技術を開発する企業であり、ブロックチェーン技術を金融システムで利用するための研究開発コンソーシアムでは、世界各国中央銀行や規制機関を含めた各種業界300団体が参加しCorda開発を進めている。このCordaでは、貿易金融・保険といった金融業・不動産業と幅広い分野での活用が目指されている。SBIとの合弁会社を日本に設立しており、国内でのCordaインフラが構築されることが期待されている。

 

ブラジルの暗号通貨・ブロックチェーンへの動き

201811月に、日本のメガバンクの1つである三菱UFJ銀行が、Ripple社が提供する技術を活用した国際送金システムの開発について、南米大手のブラデスコ銀行と覚書を締結したことが報じられ、20196月のフィンテック系イベントではRipple社が南米市場でのさらなる市場拡大のために、ブラジルのサンパウロに支社を新設することが明らかになるなどブラジルへのブロックチェーン関連の動きは活発である。

また、ブラジルでは多くの国民が銀行口座を持たず、金融インフラ整備が追い付いていないため十分な金融サービスを利用できる環境にないという状況から、暗号通貨の利用に関しても積極的な動きを見せている。同国大手の旅行会社GBSグループ内の公共交通機関である2社は暗号通貨での決済受け入れを2018年に発表していた。特に2018年には、同国法定通貨への不信感・不安から同国通貨から暗号通貨ビットコイン(BTC)への資産流失が多く報道されていた。

中央銀行・政府も特に厳しい規制を課しているわけでもなく、インフラ整備・向上のためにブロックチェーン技術を積極的に研究開発を進めている同国は、今後大きな暗号通貨市場となることも期待されており、注目が集まっている。

 

まとめ

ブロックチェーン技術は現在、貿易・金融・医療・農業と様々な産業・領域に変化をもたらす革新的な技術として世界中から注目されているものとなっているが、その中でも研究開発・導入までを行い勢いを強めているIBMがブラジルだけでなく世界でどのように活躍していくのか。また、送金額や人口・インフラ状況からも重要な市場とみられる南米のブラジルでブロックチェーン・暗号通貨に関連したどのような動きが見られるのか注目しておきたい。

 

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