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取引所によるステーブルコイン[Binanceも]

記事のポイント

  • 取引所BinanceTrustTokenと提携
  • ステーブルコインTUSDを発行するTrustToken
  • 取引所による独自通貨発行、ステーブルコイン企業との提携

アメリカドルと11の関係で価値が裏付けされているステーブルコインTrueUSD(TUSD)を発行するTrustTokenは、世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)と提携することを発表した。暗号通貨市場が急落した2018年後半には暗号通貨取引所による独自通貨発行やステーブルコイン上場といった動きが活発化したが、最近では取引所とステーブルコイン発行企業の提携や発行といった動きがよくみられている。

 

BinanceTrustToken提携

64日、アメリカドルと11の関係で価値が裏付けされているステーブルコインTrueUSD(TUSD)を発行するTrustTokenは、世界大手暗号通貨取引所Binance(バイナンス)と提携することを発表した。この発表によると、提携により今後同取引所利用者はTUSDを手数料なしで取得・法定通貨へ換金することが可能になるという。

取引所Binanceは種類豊富な暗号通貨を取り扱っているほか、高いセキュリティ性や不具合が起きた際の対応の速さなどから高い人気を誇る取引所である。最近ではIEOや証拠金取引、分散型取引所の開設やイギリスポンドと連動したステーブルコイン[BinanceGBP]の発行計画など、新たなサービス提供の動きが注目されている。今回、TrustTokenと提携し、安全に簡単にステーブルコインを利用できるようになるとしている同取引所で、今後どのようなサービスが誕生するのか注目が集まる。

  • ステーブルコイン Stablecoinはその名の通り、価格が安定したコインとなっている。法定通貨を担保とし、価値を担保しているものや他の暗号通貨と連動しているもの、スマートコントラクトで発行しているものなど様々な種類がある。暗号通貨の銀行口座を介さずに送金ができるメリットや法定通貨同様価格が安定しているメリットと、法定通貨と暗号通貨の利点を併せ持ったものとなっている。
  • TrueUSD(TUSD) TrustTokenプラットフォームが発行したアメリカドルと11で裏付けられたステーブルコイン。担保を完全に行うために、信用できるエスクロー口座の分散型ネットワークを利用し、TUSDとアメリカドルを連動させている。また、特定の1つの口座でこれを行うと不正利用の可能性やカウンターパーティーリスクが存在するために、複数の口座を利用して担保を行っている。
  • 分散型取引所(Decentralized Exchange/DEX) その名の通り分散型・非中央集権型の取引所を指す。現在数多く存在する取引所は、取引所を運営する特定の管理者として企業が存在しているが、このDEXでは特定の管理者は存在せず、ブロックチェーン上で自立・独立して運営されているものとなっているために、取引者同士が直接取引するかたちのものとなっている。

 

取引所によるステーブルコインへの動き

63日には、Binance同様大手暗号通貨取引所であるOKExの姉妹企業がステーブルコイン[USDK]の発行を行うことを発表している。そのほかにも、2018年の暗号通貨市場が低迷した時期、Tether(取引所Bitfinexの姉妹企業Tetherが発行)への不信感が強まった際にアメリカ取引所Gemini を運営するウィングボルス兄弟が発行するGUSD,アメリカ取引所Coinbaseが仮想通貨金融業者のCircle Internet Financial Limitedと共同設立したコンソーシアムで開発されたUSDCなどといった取引運営企業の近くでステーブルコインへの動きが活発化していた。

そうした取引所によるステーブルコインへの積極的な動きが見られる以前には、取引所による独自通貨発行計画や独自通貨による取引手数料の割引などといった動きが注目されていた。ここ最近のステーブルコインへの動きは値動きの激しい暗号通貨市場で安定して利用できるといったメリットを持っているほか、法規制整備が活発化し利用者の中にも透明性や安定性をより重視する人が増えてきたからではないかとみられている。

  • Gemini Dollar(GUSD) アメリカドル(USD)で価値が固定されているステーブルコイン。 NY州金融サービス局の監督を受け、担保とするUSDの準備金がどこに保管されているか、またその資金は本当に存在するかなどを外部会計機関から検査されるなど透明性が保たれた状態となっており、透明性・信頼性の高いコインとして注目を集めている。アメリカの取引所Geminiの運営に携わるウィングボルス兄弟が中心となって開発を行ったものとなっている。
  • USD Coin(USDC)  米国の仮想通貨取引所Coinbaseと仮想通貨金融業者のCircle Internet Financial Limited(以下Circle)が共同設立した業界コンソーシアムであるCENTREが管理するステーブルコインであり、最近OKExHuobiといった世界的取引所で上場が行われている注目のステーブルコイン。国内の仮想通貨交換業者であるQUOINEUSDCの取り扱いを開始しているほか、暗号通貨決済大手のBitPayでも決済通貨として採用されている。
  • Tether(USDT) 当初アメリカドル(USD)11で連動するとされていたステーブルコイン。連動させるにはUSDTの発行枚数分だけ、発行元がUSDを有している必要があるが、その証明が不透明であることから価格は安定していない。20193月には裏付け資産に関する規約の変更を行っている。

 

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参考:TrustToken[TrustToken Partners with Binance to Enable Easier Access to Stablecoins]

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