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暗号通貨Ethereumの改善提案リスト公開[匿名化に関するEIPも]

記事のポイント

  • 暗号通貨Ethereumの改善提案リスト公開
  • 匿名化に関する提案も存在
  • 新アルゴリズム[ProgPow]に関する遅れ

暗号通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)コアの開発を行うPrysmatic Labsは、次期大型アップデート[Istanbul(イスタンブール)]に関する最新の進捗報告・EIPの公開を行った。現在28種もの項目が存在しているが、これから承認されたもののみがこのIstanbulで実装されることとなる。

 

[Istanbul]EIP公開

524日、暗号通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)コアの開発を行うPrysmatic Labsは、次期大型アップデート[Istanbul(イスタンブール)]に関する最新の進捗報告を行い、これまでに提案されたイーサリアムの改善提案リスト[EIP/ Ethereum Improvement Protocols]の公開が行われ、アップデート計画の詳細が明らかとなった。リストは下記の画像の通り。

28項目存在するリストだが、この中には先日ETHの共同創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏が提案したイーサリアムブロックチェーン上での取引のプライバシーを高めるための匿名性に関する改善案[EIP1108]も存在する。このIstanbulに関するスケジュールは以下の通りである。大規模なアップグレード[Contantinople(コンスタンティノープル)]でも2度の延期が行われたことから、今回のアップグレードでも延期の可能性は十分にあるだろうとみられている。

<スケジュール>
  • 0517日 Istanbulでの改善案提出締め切り
  • 0719日 殊勝なクライアント実装の最終期限
  • 0814日 Ropsten,Gorliなどテストネットアップグレード
  • 1016日 メインネットのアップデート[Istanbul]

 

新アルゴリズム[ProgPow]の遅れ

このIstanbulで最も注目されているのは新しいPoWアルゴリズム[ProgPow]の実装である。同アルゴリズムでは現在のPoWアルゴリズムETHhash(イーサハッシュ)を置き換え、ASICに耐性を持たせることを特徴としており、PoWを採用しているコインに存在するASICによる独占を抑えること、中央集権化を防ぐことに有効的であるとされており、これまでASIC耐性強化を定期的に行ってきたETHで大きな変化が起きるのではないかともみられている。ASICはマイニングに特化した高性能チップであるため、GPUCPUでマイニングを行うよりも低コストで効率的にマイニングを行えるものとなっているものの、このASIC市場は大手マイニング企業Bitmainが独占している状態であり、Bitmainの影響を受けやすくなってしまう懸念点が存在するが、このProgPowではASICでのマイニング効率を著しく低下させ、一般的なGPUでのマイニングを優位にさせる方式となっている。

このProgPowに関しては大多数が賛成しており、導入が期待されているがアルゴリズムの変更はこれまでの様式を大きく変更することであるため、リスクも当然存在しており、これが現在のETHに損害を与えないかの監査が行われているのである。だが、この監査には遅れがみられており、ProgPowの導入は延期される可能性もあるとされている。

  • コンセンサスアルゴリズム 承認方法・合意形成を意味し、その取引が正当なものであるかどうかを管理・検査するものとなっている。計算量によるPoWをはじめ、保有量や保有年数によるPoS、コミュニティへの貢献度・重要度によるPoIや各承認者をあらかじめ決めておいてそれらによる投票で決定するPoCと様々なものが存在している。
  • PoW(Proof of Work) 作業量で発言権を得る仕組み。マイニングを行うことで承認が行われるため、マイニングに携わる人が多ければ多いほど分散され、偏った承認は行われず、透明性の高い取引が可能になるとされている。しかし、マイナーが減ってしまえば、その過半数を悪意あるもので独占し、自身に都合のいい取引を承認させるようなことが比較的容易になってしまうという危険性もある。
  • マイニング 暗号通貨のシステム、取引システムに参加し、取引データを追記する作業のことである。この作業を行うには膨大な計算を行う必要があり、演算装置・大量の電力が必要とされる。その代わりマイニングの報酬として新たに発行されたコインを得ることができる仕組みとなっている。報酬として新規コインを得られる仕組みとなっているため、同じ電力量を消費した際、コインの価格が下がっていれば収益は減り、上がれば収益は増えるという仕組みになっている。

 

まとめ

匿名性はデジタル化が進み他人に自分の動向が知られ、情報として利用されてしまうという環境の中で、個人のプライバシーと取引の自由を取り戻すものであり、世界的なプラットフォームとして君臨しているイーサリアムにおいてもこの匿名性への開発は必要なものとなってくるとみられている。PoWからPoSへの移行が期待されているEthereumが今後どのような開発が行われ変化していくのか注目しておきたい。

 

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  • 参考:Prysmatic Labs[ethereum/EIPs]
  • [We need a first step toward more privacy]

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