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USDC,アメリカドル担保に関する監査結果を公表[十分な準備金が存在]

記事のポイント

  • USDC,アメリカドル担保に関する監査結果を公表
  • 十分な準備金が存在
  • ステーブルコインの透明性と可能性

ステーブルコインUSDcoin(USDC)を発行しているCircle社は、同コインの担保となるアメリカドルに関する監査結果を公表。発行されているすべてのコインがアメリカドルによって担保されていることが判明した。同監査は姉妹企業などの関連企業による監査ではなく、大手会計事務所・第三者機関による審査であることから信頼できるものとされている。

 

USDCの監査結果公表

517日、ステーブルコインUSDcoin(USDC)を発行しているCircle社は、同コインの担保となるアメリカドルに関する監査結果を公表した。同コインの発行総額は293,184,174枚であり、アメリカドル(USD)11で価格が固定されているという同コインの価値を保証するには最低でも293,184,174USDが必要となるが、監査の結果準備金は293,351,374USDの存在が確認され、十分な準備金が用意されているということが証明された。

USDCは米国の仮想通貨取引所Coinbaseと仮想通貨金融業者のCircle Internet Financial Limited(以下Circle)が共同設立した業界コンソーシアムであるCENTREが管理するステーブルコインであり、最近OKExHuobiといった世界的取引所で上場が行われている注目のステーブルコインだ。国内の仮想通貨交換業者であるQUOINEUSDCの取り扱いを開始しているほか、暗号通貨決済大手のBitPayでも決済通貨として採用されており、近年のステーブルコインへの注目が高まっている中で活躍が期待されるコインである。

今回監査を行ったのはアメリカ、シカゴを拠点とする大手会計事務所Grant Thornton LLP。姉妹会社や関連会社などによる監査ではなく、知名度も高い会計事務所による監査結果であるため、今回の結果は一定の信頼を置けるものだとされている。

  • ステーブルコイン Stablecoinはその名の通り、価格が安定したコインとなっている。法定通貨を担保とし、価値を担保しているものや他の暗号通貨と連動しているもの、スマートコントラクトで発行しているものなど様々な種類がある。暗号通貨の銀行口座を介さずに送金ができるメリットや法定通貨同様価格が安定しているメリットと、法定通貨と暗号通貨の利点を併せ持ったものとなっている。

 

ステーブルコインの可能性

ステーブルコインはその技術や裏付けとされる資産の存在によって、価格変動の激しい暗号通貨の価格を安定させたものとなっている。暗号通貨市場全体が大きく低迷した2018年後半には価格の安定性からステーブルコインの注目度が高まり、イギリスポンドやオーストラリアドル・アメリカドルなどの法定通貨を担保としたステーブルコインの開発が相次いで発表された。また、これまでステーブルコインといえば、現在問題となっているテザー(Tether/USDT)しか存在しなかったたが、同時期から全く関係を持たない第三者機関からの監査や規制当局の認可をえた透明性・信頼性のあるステーブルコインが多く誕生したことから、その特徴・利点が公平に評価されたことも大いに影響している。

国内でも大手金融機関三菱UFJフィナンシャル・グループによるMUFGコインやみずほ銀行らによるJcoinなどが存在しており、これからの金融インフラとして活用されていくことが予想されている。また、法定通貨から暗号通貨の利用というのはその技術、これまでのシステムと大きく異なる事柄、実際に利用するハードルは高くなっているが、法定通貨の価格の安定性と暗号通貨の利便性を兼ねそろえる同コインは、利用しやすいものとなっており、これが社会に普及したのちに暗号通貨の普及が始まるのではないかという予想もされている。

 

  • MUFGCoin 同行内だけ・金融業界内だけの利用ではなく他業種との協業を前提とした幅広い場面での活用が可能なコイン。デジタル通貨にあるP2P取引はもちろん加盟店での決済も簡単に、これから普及が予想されているキャッシュレス決済社会を支える重要なシステムとなると期待され、2019年後半での実用化が予定されている。
  • Jcoin 1Jcoin=1円で固定されているみずほ銀行らが開発したコイン。すでに同コインを利用した地方銀行約60行が参加するスマホ決済サービス「J-coin-Pay」が存在する。

 

まとめ

発行量の74%しか裏付けとなる資産が存在しないTether(USDT)の問題が注目されている一方で、こうした第三者機関による透明性の高い監査が行われ、信頼を獲得するステーブルコインも存在している。こうしたUSDTなどの問題が明るみになることで、これを解決するためのものが誕生し、自発的な業界の健全化が進められることが期待されている。

 

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参考:CIRCLE[USDC Reserve Attestation Report from Grant Thornton LLP – April 2019]

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