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CoinGecko,新たな取引高算出方法[取引所の信頼スコア可視化]

記事のポイント

  • CoinGecko,新たな取引高算出方法
  • 取引所の取引高偽装対策

暗号通貨の時価総額・取引所の取引高などの情報を提供するCoinGeckoは、これまでのランキング表示方法に変更を加え、より透明性の高い取引高偽装を防ぐ取引高算出方法を導入した。以前から問題視されている取引所による取引量偽造という問題解決への取り組みが進められている。

 

CoinGeckoの取り組み

513日、暗号通貨の時価総額・取引所の取引高などの情報を提供するCoinGeckoは、これまでのランキング表示方法に変更を加え、より透明性の高い取引高偽装を防ぐ取引高算出方法を導入した。

これは、取引所から申告される取引高とインターネット上のサイトアクセス数・注文情報を比較し、アクセス数と申告情報に乖離が見られた際に同サイトで取引高を正常化するために修正を加えるものとなっている。また、取引所全体での取引高だけでなく、取引所によってはビットコイン(BTC)の取引が盛んなところ、イーサリアム(ETH)の取引が盛んなところとそれぞれに特徴も存在することを考慮し、取引所内のそれぞれの取引ペアの取引高に関しても修正を行っていく。さらに、これらの取引高に対しては実際の取引高と申告取引高にどれほどの乖離が存在するのか、取引所は取引高を偽装していないかを「信頼スコア」を表示することで、投資家が透明性の高い取引所はどこかを判断しやすいようになっている。

実際にこの新ランキングでは、取引所取引高はBinanceCoinbase,Bitfinexの順となるが、これまでの取引所申告のランキングではOKEx,BinanceNegocie Coinsの順となり、大きくランキングが変化することが確認されている。申告取引高では52位に位置するbitbankも修正取引高ではなんと18位にランクインするほどになっており、これまでの取引高がいかに偽装されてきたかがわかるようになっている。CoinGeckoはこの新たなランキング表示方法を「完璧ではなくあくまでFake Volume(偽造取引高)の問題の解決を目指す第一歩」とし「今後はトラフィック解析、オーダーブック解析に加え、トレード履歴分析、ホット/コールドウォレット分析なども追加し、マーケットのより正確なデータを届けられるように手法も改善していく」と今後の意気込みを語った。

  • CoinGecko 暗号通貨市場の基本分析を提供し、価格・取引高・時価総額だけでなくコミュニティの成長、オープンソースコードの開発、主要イベントなど数多く存在する暗号通貨の価値を適切に評価するに必要な情報提供を行っている。年次レポートの公開も行っており、暗号通貨業界全体の動向を把握するに最適な情報提供を行っている。

 

取引所の取引高偽装対策

取引所による取引量のねつ造・不正行為は以前から指摘されていることであり、これら取引所の情報に関する透明性を確保することが急務だとされている。20188月には、韓国大手暗号通貨取引所Bithumb(ビッサム)で取引量を水増ししていたことがForbesの調査によって明らかになっていた。この取引量の水増しは投資家に「取引が活発に行われている」と誤認させ、その行動に大きく影響を及ぼすものであることから非難を集めた。また同時期にはアメリカのブロックチェーン研究会[Blockchain Transparency Institule(BTI)]によって、CMCのランキングに入っている7割以上の取引所が架空の売買によって取引量をねつ造しているという指摘が行われていた。これら取引所による取引高のねつ造は。健全な取引を阻害し流動性を低める行為だと問題視されている。

これに対して時価総額・取引所取引高などの情報を提供しているCoinGeckoCoinMarketCap(CMC)などは透明性向上・不正防止のために新たな審査基準を設けたり、新たな表示方法を導入したりといった対策を取っているのである。前述の通り、CoinGeckoでは、実際のアクセス数と取引所申告ランキングを照合し修正を行い「信頼スコア」で取引所の評価を行うのに対し、CMCでは取引所に対し取引データと取引注文データ、そしてそれらをAPIを介したリアルタイムでのデータ提供を求め、取引所自身で正確な情報を提出するよう求めるものとなっている。

  • API Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の略称。とあるアプリの機能や管理情報などを外部から利用するための接続仕様のことである。機能を共有することで情報を安全に正確に共有することが可能になる。

 

まとめ

取引量ねつ造は投資家に「取引が活発に行われている」と誤認させ、投資行動に大きく影響を与えるものであるために大きな問題として認識されている。今回のCoinGeckoのように「信頼スコア」が可視化されることで取引所による自発的な改善を促せるのではないかと期待されている。

 

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参考:CoinGecko[CoinGecko Introduces “Trust Score” to Combat Fake Exchange Volume]

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