ニュース

カナダの銀行、ブロックチェーンアプリでの個人情報認証を開始

記事のポイント
  • カナダ、ブロックチェーンアプリでのKYCを開始
  • アメリカ国土安全保障科学技術局なども開発に携わる
  • カナダの暗号通貨・ブロックチェーンへの動き

51日、カナダの銀行5行がブロックチェーン技術を活用した顧客情認証サービス[Verified.Me]の提供を開始した。同サービスはアプリとして提供され、iOSAndroidどちらでも利用できる。

 

[Verified.Me]

同サービスはIBMが提供しているIBM Blockchain Platform上で構築されたアプリケーションであり、Hyperledger Fabric v1.2に基づいたものであるため、Hyperledgerとの相互運用も可能となっている。IBMが提供するBaaSはビジネス向けのプライベートブロックチェーンであるため、個人情報の扱いや安全性・セキュリティに関しても安心して利用できるものとなっている。また、同サービスを基盤として開発されただけでなくアメリカ国土安全保障省科学技術局やアメリカの消費者信用情報企業であり、三大信用情報企業であるEquifaxといった機関が開発に携わっており、この運用結果には注目が集まる。

また、現時点で同サービスはカナダの銀行5行の利用が発表されているが、開発にアメリカ政府・企業が関係していることから、今後アメリカでの利用・提供も開始されるのではないかとみられている。

 

  • IBM Blockchain Platform IBMが提供する複数の業界・組織を横断して利用されることを想定したビジネス向けのグローバル・ブロックチェーン・プラットフォームの構築に政敵化された総合プラットフォーム。これは、Linux FoundationHyperledger FabricをベースにしたIBM Blockchainをプラットフォームとして提供したものとなっている。
  • BaaS(Blockchain as a Service)  クラウドで簡単にブロックチェーンを利用したサービス開発ができるように開発環境を提供するサービス。AmazonAmazon Web Serviceis(AWS)やマイクロソフトのMicrosoft AzureIBMIBM Blockchain Platformなどがある。

 

 

カナダの暗号通貨・ブロックチェーンに対する動き

カナダは暗号通貨に対して特に厳しい規制を課すことなく、またその冷涼な環境からマイニングに適しているため、マイニング・ICO・ブロックチェーン技術の開発研究といった面から見ても友好的・積極的な取り組みがみられる国である。

ブロックチェーンの研究といえば中国やインドなどが頭に浮かぶが、カナダのブロックチェーン市場は世界第3位と重要な位置にいる。同国政府は、技術の研究開発・それらに伴う問題対応のために作業部が設置しているほか、海外からの旅行者が政府機関に個人情報を送信するためのブロックチェーンプラットフォームの開発を行っている。

ただ、以前同国で起きた取引所QuadrigaCXでの顧客資産凍結といった事件から、投資家のリスクを減らせるように暗号通貨取引所に関する法規制を改正することを検討していることが明らかになっている。

  • 取引所QuadrigaCX事件 顧客資産を管理しているコールドウォレットの秘密鍵を唯一有していた同取引所CEOが死去したことにより、同取引所従業員も含めた誰も資産を動かすことができず凍結してしまった事件。
  • ブロックチェーン技術 取引履歴を暗号技術によって過去から一本の鎖のようにつなげ、取引履歴・情報を正確に維持しようとする技術であり、P2Pネットワークを利用することで中央管理者を必要とせずにシステムを維持することが可能なものとなっている。分散され、中央管理者がいないため、データの改ざん・破壊に強いという特徴のほか、サーバーのダウンや中央管理者による不正にも強いものとなっている。ただ、同技術にはもちろん専門的な知識が必要であり、開発や運用のハードルも高いため実用化に向けては、法整備はもちろん技術者の育成などが必要となっている。
関連記事
  •  

 


参考:Verified.Me[SecureKey and Initial Network Participants Accomplish Key Milestone in Bringing Digital Identity Network to Market]

関連記事

  1. OmiseGo発行会社、タイ政府機関と提携

  2. SBIとコインワン子会社、リップルのシステムで契約

  3. BTCでの納税可能に[納税機関の相場下落緩和なるか]

  4. SWIFT、独占支配は終わりに近づく?Rippleの訴訟からの解放

  5. マイニング大手企業Bitmain,ハッシュレート減少[中国規制に備えて…

  6. GS支援の米サークル、仮想通貨取引事業の拡大のため100人新規採用

PAGE TOP

ニュース

昨日(10/12)のニュースまとめ

ニュース

JCBA、意見書公表[暗号通貨管理]

ニュース

昨日(10/10)のニュースまとめ

ニュース

イギリス中銀、Libraの監督方針

ニュース

Ripple、Finastraと提携[RippleNet]

ニュース

販売所と取引所の違いとは?[初心者向け]

ニュース

Binance、AliPayやWechatPayでのBTC購入サポート

ニュース

昨日(10/8)のニュースまとめ