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JPモルガンのIIN,参加銀行は220行以上に

記事のポイント

  • JPモルガンのIIN,参加銀行は220行以上に
  • 同行開発のJPMコインとの連携
  • Ripple社の送金ソリューションとの競合

Ripple社のRippleNet、IBMのBlockchain Word Wire,SWIFTやJPモルガンによるInterbank Information Network,R3によるCordaと国際送金ソリューションの競争は激化しつつある。そんな中で既存の大手金融機関による決済システム・独自コインの開発といったJPモルガンの動きに注目が集まっている。

 

IINの成長

SWIFTの国際送金への取り組みやIBMRipple社による送金ソリューションの提供と世界的に国際送金に関する取り組みが活発化してきているが、中でも急成長しつつあるアメリカの大手金融機関JPモルガンによるブロックチェーン決済システム[IIN]が注目を集めている。20189月にはわずか75行が参加するのみの同システムには、現在220行もの金融機関が参加。また214日にJPモルガンが発表した独自の暗号通貨[JPMコイン]も注目を集め、金融機関による金融機関のための高い利便性・安全性を有した国際送金の仕組みが構築されつつあると期待されている。

情報通信技術の発達、スマホの普及によって個人間決済・送金という分野が金融業界からフィンテック業界に移行し、その分金融業界のシェアは低くなってきている。既存の金融機関はこれまでの課題を解決しシャアの低下を食い止めるとともに、また新たなシェア獲得のため、金融機関にとっても現在の国際送金はコスト・速度・安全性に課題があるとしており、これら課題解決のための動きを強め、同分野に尽力しているのである。

 

  • IIN Interbank Information Networkの略称であり、JPモルガン独自のブロックチェーン「Quorum」を利用した銀行情報ネットワークとなっている。このネットワークIINの中で決済情報を共有し、情報の透明性を高めるとともに取引速度も向上させるものとなっている。銀行間で情報共有を行うため、決済情報だけでなく取引の正確性や資金洗浄などの犯罪行為が行われていないかの照会を素早く行い、コストを削減することが可能となっている。現在世界の銀行220行が参加している(20194月時点)
  • SWIFT Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で国際銀行間金融通信協会と訳される。1973年より世界各国の金融機関に国際送金や証券取引などのサービスを提供している団体である。現在E2Eメッセージや取引追跡・取引の最適化などの機能を有するGlobal Payment Innovation(GPI)という国際金融インフラの開発を進めている。同協会は古くから国際インフラとして機能しており、すでに世界200ヵ国、1.1万もの金融機関が参加している。

 

 

競合するとされているRipple社のうごき

IINの成長、JPMコインの誕生は、現在国際送金を担っているSWIFT,国際送金ソリューションとしてのシェアを獲得しつつあるRipple社にとっての脅威になるのではないか、という見方があるが、これに対して同社CEOBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は、「銀行は暗号通貨に対する態度を変えてきた。しかし、銀行独自のコインという閉鎖的ネットワークの立ち上げは、送金業全体における答えにはなっていない。」とTwitterで意見を述べた。

IIN同様、ここ最近でRippleNetの拡大、Ripple社の送金ソリューションで利用されている暗号通貨リップル(Ripple/XRP)の採用といった情報も多く、これからどのようにIINと競合していくのか注目が集まる。

  • Ripple アメリカのブロックチェーン企業。情報が自由に行き交うインターネットのように、価値も自由に行き交うインフラの構築を目指している。同社の提供するソリューションとしてxCurrnetxRapidなどがある。またILPといったプロトコルの発表も行っている。
  • XRP  暗号通貨リップル(Ripple/XRP)は金融機関の送金で法定通貨間の橋渡し役となる通貨として、アメリカのRipple Labo(リップルラボ)社によって開発された。「送金」に重点を置いているため取引速度は数秒となっている。国際送金は4秒未満、手数料は、トランザクションごとに約 0.00001 XRP と送金・決済において優秀な機能を有している。

 

まとめ

既存の金融機関によるブロックチェーン技術活用の決済システムと新たな決済ソリューション開発企業によるシステム、これらがどのように今後シェアを伸ばしていくのか注目が集まる。IBMRippleR3SWIFT,IINの競争が起きることで、これまでよりも金融サービスが大きく変化し、この競争によって利便性が大幅に向上することが期待されている。どのシステムがシェアを握るのか、に関心が集まるが、これらの競争によって利用者である我々に何がもたらされるようになるのかにも注目しておきたい。

 

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参考:FINANCIL TIMES[]

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