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FATFの過度な規制に対する意見[適切な法規制の重要性]

記事のポイント

  • FATFの過度な規制に反対意見
  • 暗号通貨への法規制
  • 適切な法規制の重要性

48日、ブロックチェーン企業であるCHAINALYSIS(チェイナリシス)は、国際的な暗号通貨規制の整備を進める金融活動作業部会(FATF)に対する意見を公表した。規制は健全な発展促進のために必要だが、過度な規制は不健全な発展を促すことにつながる。その分野の特性に合わせた適切な法規制を策定することが求められている。

 

FATFによる規制

FATFは成長し、注目を集めながらも法規制整備がされておらず、資金洗浄やテロ資金供与に利用される可能性のある暗号通貨の健全な発展を促すために、現在規制・ガイドラインの作成を進めている。222日にはこのガイドライン草案を発表し、専門家・技術者・民間部門団体などからの意見を集めている。

この発表された草案では、暗号通貨交換業者を今ある商業銀行と同様の基準で規制していくというものであり、厳格なセキュリティ体制や本人確認はもちろん、取引記録の追世紀も求めるものとなっている。

CHAINALYSISはこの「取引記録を特定し追跡する」ことを義務付ける内容の規制に対して、技術的に困難であり暗号通貨交換業者への負担が大きすぎる、と規制を見直すように要求している。

 

  • 金融活動作業部会 Financial Adtion Task Force(FATF) 麻薬・賄賂・脱税に係る資金洗浄やテロ資金供与への国際的な対策を協議する国際的な政府機関である。G7を含む35か国と2つの地域機関(欧州委員会・湾外協力会議)が加盟している。20196月に暗号通貨規制を策定する方針。
  • 資金洗浄  マネー・ロンダリング(Money Launderingとは犯罪によって得た収益を、その出所や真の所有者が分からないようにして、捜査機関による収益の発見や検挙を逃れようとする行為。資金洗浄を放置すると、犯罪による収益が、将来の犯罪活動や犯罪組織の維持・強化に使用され、組織的な犯罪及びテロリズムを助長するとともに、経済の健全な成長・発展へ重大な悪影響を与えるとされており、世界全体で防止対策が講じられている。

 

暗号通貨への規制

暗号通貨・ブロックチェーン分野に関して、厳しい意見も多くみられるが、国際機関らはこれら分野の持つ可能性に好意的な考えを持っており、健全で有用な発展を後押しすべく過度な規制ではなく、それぞれに見合った法規制・対策を取り研究開発を行えるように準備を進めている。

ただ、暗号通貨業界の急激な成長に議論が追い付かないという問題もある。当初は投機的なICOが注目されていたのにもかかわらず、最近ではSTOが注目され、ステーブルコインなどの「価値の裏付け」を重要視する考えも広まってきた。その一方でICOへの関心は衰えておらず、信頼できる取引所を介して取引を行うという「IEO」にも注目が集まっている。こうした急激な変化に、議論が追い付いておらず「ひとまず既存の法規制に当てはめて後で適切なものに改正しよう」という動きが各国でみられているのである。

 

まとめ

「適切な規制」というのは重要である。規制がない場合は無法地帯となり、健全な発展は期待できず、過度な規制・禁止ではその規制から逃れるための発展や技術の発展そのものを阻害する可能性がある。いい例が麻薬である。

一般的に食品や医薬品といったものでは、政府に製造の衛生状態を検査してもらい、認可を受けたうえで製造・販売が行われるようになっている。しかし、麻薬ではそもそも製造・販売が禁止されているために、そうした管理が行われた企業で製造されない。そのため不衛生な場で作られ、さらに密輸などで温度変化などの影響を受け細菌などが繁殖し、体内に入れるような衛生状態ではないものが出回っている。違法に出回るものであるため、売り手は「如何に大量の人に捌くか」が重要な点であり、「きちんしたものを流通させる」ということは二の次になる。その結果、健康被害は増え、医学における技術的進歩も阻害することにつながっているのである。

暗号通貨産業でもそうした過度な規制が行われることで、健全な技術的進歩が阻害され、取引の透明性・経済の公平性向上よりも「匿名性」の分野で発展し、悪用されるための発展が促進されてしまう可能性もある。

 

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参考:CHAINALYSIS[]

本記事はあくまで「適切な法規制の重要性」を説明するためのものであり、大麻が安全だと進めるものではありません。現在国内では麻薬の原料となる大麻及びその製品の所持・栽培・譲渡・使用等に関して大麻取締法で定められています。大麻の栽培・所持・譲渡・使用に関しては、大麻取扱者として免許を受けた者が、許可された目的で使用すること以外は禁じられています。

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