ニュース

取引所QuadrigaCX,破産手続きへ[事件解決なるか]

記事のポイント

  • 取引所QuadrigaCX,破産手続きへ
  • コールドウォレットへのアクセス不可能で資産紛失

唯一コールドウォレットへのアクセス権を有していたCEOが死去したことにより秘密鍵を紛失したカナダの取引所QuadrigaCXは正式に破産を宣言し、手続きを進めた。この破産は監査法人の破産勧誘に従った形である。CBC48日報じた。

 

破産手続き

破産申請手続きが受理されたことで約290億円の現金・暗号通貨の被害を受けた11.5万人の利用者を抱えるQuadrigaCXの破産手続きが進められる。この破産への決断は債権者保護手続きを監査する会計大手アーンスト・ヤング(EY)の破産勧告に従った形であり、同社はそのまま破産管財人となって債務の整理等を担当する予定だ。

今回、破産申請手続きが承認されたことで、EYは捜査権限が付与され、同取引所関係者に対して文書の作成と証言要求を行えるようになる。同取引所の「資産紛失・凍結」に関しては未だ不明確な点が多かったため、この破産手続きが進められることで事件の全容が明らかになることが期待されている。

 

QuadrigaCXの事件

今回破産手続きを進めているカナダの取引所QuadrigaCXでは、コールドウォレットにアクセスするに必要な「秘密鍵」を創業者・CEOがただ一人で管理していた。そのため、急な創業者の死によって、取引所従業員含めたすべての人が、同取引所に預けられた顧客資産にアクセスできない状況となってしまったのである。

ウォレットとは暗号通貨を保管するに必要なものであり、このコールドウォレットというのはインターネットから切り離して管理する形態となっているため、「資産を安全に管理する」という点においては強固なセキュリティ性を誇るものとなっている。そのため多くの取引所では、取引に利用するために常に動かしておける状態にしておきたい暗号資産以外は、ハッキングなどのリスクに備えコールドウォレットで保管しておくことが主流となっている。

ただ、「アクセス権をただ一人で管理する」という行為は、内部不正を防止することに有効であっても、非常に危険を伴う行為である。2018年に頻発したハッキング事件から世界的にも「マルチシグ」の導入が行われていたため、この「創業者がたった1人で管理していた」という点に関して疑問を抱く声もある。

  • マルチシグ 秘密鍵を複数に分割して管理する方法のこと。通常、秘密鍵は1つであり、その鍵を失うということは資産の所有者であることを証明できない。つまり資産を自由に動かすことができなくなることを意味する。しかしマルチシグでは複数に鍵を分割するため、セキュリティ性の向上とともに鍵の紛失に対する保険のように利用することができる。例えば鍵を3つに分けた場合は、1つを失っても過半数となる残り2つの鍵で資産を動かすことが可能になる。ただ、過半数となる2つの鍵を失った場合は、資産を動かすことはできなくなる。

 

関連記事

 


参考:CBC[Controversial QuadrigaCX cryptocurrency exchange placed in bankruptcy]

関連記事

  1. Bitfinex 資金洗浄関与を正式に否定

  2. IMF・世界銀行、共同でブロックチェーン技術の研究へ

  3. ポーランド、規制改善のため徴税を中止

  4. KBAで自主規制ルール発表

  5. 丸紅、ブロックチェーン技術を用いた実証実験開始[電力供給システムの分散…

  6. 韓国最大手取引所Bithumbが今年中にICO実施

PAGE TOP

ニュース

1週間(4/15~4/20)のニュースまとめ

ニュース

昨日(4/20)のニュースまとめ

ニュース

Crypto Garage,P2Pプロトコル開発[国内サンドボックス認定企業]

ニュース

Xpring、Bolt Labsへ出資[匿名技術の導入か]

ニュース

MUFGとAkamaiの決済ネットワーク[GO-Net]2020年提供予定

ニュース

RBI,サンドボックス草案発表[暗号通貨は対象外もブロックチェーン技術は対象]

ニュース

昨日(4/19)のニュースまとめ

取引所

取引所の選び方[初心者向け]