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WesternUnionとThunesの提携[BWW/INN/SWIFT/RippleNet]

記事のポイント

  • WesternUnion、送金サービスThunesと提携
  • ステラ・ルーメン(Stellar/XLM)と協力関係にあるThunes
  • 提携によりP2P送金が可能に
  • 送金・決済サービスの利便性向上への動き

318日、アメリカ大手の国際送金サービス[WesternUnion(ウェスタンユニオン/WU)]は、新興国市場を対象とした決済・送金サービスを提供するThunes(チューンズ)と提携し、スマホでのウォレットアプリに直接送金を開始することを発表した。

 

WesternUnionThunesの提携

今回の提携により、スマホのウォレットアプリでP2P送金が可能になり、銀行を介さずとも自由に金融サービスを利用することが可能になるという。Thunesは新興国市場を対象に送金・決済サービスを提供している企業であり、銀行口座が普及していない地域を対象としているためにP2P送金やデジタル決済に関する強い技術を持っているほかに、世界80ヵ国以上に決済パートナー企業が存在している。「世界中の銀行を持たない人々の金融サービス利用を容易にする」ということを目標にしているWesternUnionにとって、そんなThunesは重要な存在である。

さらにThunesはオープンソースブロックチェーンプロジェクトであるステラ・ルーメン(Stellar/XLM)と協力関係にあり、ブロックチェーン技術を利用した決済手段も有している。これはRipple社の国際送金ソリューションxRapidを試運用し、同技術に関心の高いWesternUnionにとって重要なポイントではないかとみられている。

 

  • ステラ・ルーメン(Stellar/XLM) 決済・送金に重きを置いたプロジェクト。Ripple創業社によって開発されたために暗号通貨Ripple(XRP)と比較されることも多い。ただ、Rippleでは「企業」を対象とした送金サービスが主になっている一方で、ステラでは「個人」を主期に置いた者が主となっており、同じ送金・決済の利便性向上という目的があるものの、それを実現させるための手段は異なるものとなっている。
  • xRapid 銀行が取引所などを利用してXRPで送金し、その後法定通貨と変換するものであり、実際に資金の移動を行う技術。現在の送金では、ただ資金を移動させるだけでなく、外貨と交換するために外貨を準備・管理する必要があり、そのコストから対応できる銀行は限られており、非常に手間のかかるものになっている。xRapidではXRPで相手に送金し、相手がその通貨に変換すれば完了と非常に手間のかからない効率的なものになっている。特に暗号通貨で送金するため瞬時に送金が完了し、コストも抑えられるものとなっている。

 

 

国際送金の利便性

送金や決済にある利便性向上のための動きはすさまじく、伝統的な金融インフラとして活躍しているSWIFTをはじめとして、以下のような様々なソリューションが誕生している。わざわざ銀行やATMに赴かずとも手にしているスマホ1つでこれら金融サービスが利用できるような環境に近づいているのではないだろうか。

 

  • Blockchain World Wire(BWW) ステラ・ルーメン(Stellar/XLM)のネットワークを活用して、IBMが開発した世界72ヵ国で47種もの通貨を利用して国際送金が可能な国際送金ネットワークであり、318日に発表されたばかりの送金ソリューション。外国為替や国際送金・決済を最適化するよう設計されており、同サービス利用者は暗号資産ステラ・ルーメン(Stellar/XLM)かステーブルコインのいずれかを選択して、外国為替・国際送金・決済を行うことが可能となっており、すでに6つの国際的な銀行と覚書を交わしている。
  • RippleNet Ripple社が構築する国際送金ネットワーク、送金インフラとなっている。RiippleNetへの参加はRipple社の提供するxCurrentxRapid・xViaのいずれかを使用することを意味する。
  • IIN Interbank Information Networkの略称であり、JPモルガン独自のブロックチェーン「Quorum」を利用した銀行情報ネットワークとなっている。このネットワークIINの中で決済情報を共有し、情報の透明性を高めるとともに取引速度も向上させるものとなっている。銀行間で情報共有を行うため、決済情報だけでなく取引の正確性や資金洗浄などの犯罪行為が行われていないかの照会を素早く行い、コストを削減することが可能となっている。現在世界の銀行75行が参加している(20189月時点)
  • SWIFT Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で国際銀行間金融通信協会と訳される。1973年より世界各国の金融機関に国際送金や証券取引などのサービスを提供している団体である。現在E2Eメッセージや取引追跡・取引の最適化などの機能を有するGlobal Payment Innovation(GPI)という国際金融インフラの開発を進めている。同協会は古くから国際インフラとして機能しており、すでに世界200ヵ国、1.1万もの金融機関が参加している。

 

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参考:WesternUnion[Western Union Teams Up with Thunes to Expand Payout Capabilities to Mobile Wallets]

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