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バーゼル銀行監督委員会、暗号通貨に関するリスク警告

記事のポイント

  • バーゼル銀行監督委員会、暗号通貨に関するリスク警告
  • 「未熟な資産クラスでありリスクが高い」
  • 銀行含めた金融機関の暗号通貨に関する動き

313日、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は世界の銀行に対して暗号通貨に関するリスクの警告を行った。内容としてはこれまでの暗号通貨に対する金融機関の懸念と同様で、価格変動リスクの高さからなる金融安定への影響、決済手段としては利用できない未熟な資産とするものである。

 

BCBSによる警告

今回公表された警告文の中でバーゼル委員会(BCBS)は、暗号通貨は価格変動リスクが高く交換手段・決済手段として利用することは適切ではないことや資産クラスといっても未熟な段階であることについて指摘した。また、そうした未熟でリスクの高い暗号通貨分野の成長は、今後金融安定に大きな影響を与える可能性があるとし、銀行に対してリスクを適切に確認し対応できるように同分野での技術的専門知識を有しておくべきだと警告した。

さらに暗号通貨では匿名性の高いものも存在し、資金洗浄やテロ資金供与・制裁回避・詐欺行為に利用される可能性もあることからこれらのサービスを提供する際には確実な本人確認と管理体制の強化を行うことについても言及されている。

  • バーゼル銀行監督委員(Basle Committee on Banking Supervision/BCBS) 1974年、G10諸国の中央銀行総裁らの合意によりスイスのバーゼルに創設された国際的な機関であり、銀行の監督に関する継続的な協力のための協議を行う機能を有することから、中央銀行の銀行と呼ばれる。銀行の自己資本比率に関する規制[バーゼル合意(BIS規制)]を公表し、銀行の監督およびリスク管理に関する様々な実務を世界的に促進・強化に取り組んでいる。国際決済銀行(BIS)に事務局を置き、4年に1度定期委員会を開催している。

 

銀行の暗号通貨に関する取り組み

米国の大手企業Overstock社の子会社であるBitt社は、東カリブ諸国機構の中央銀行(Eastern Caribbean Central Bank/ECCB)と連携し、中央銀行によるデジタル通貨(CBDC)の発行の試運用を実施する事を発表。1890年に創業というスイス大手老舗銀行JuliusBear(ジュリアス・ベア)も同国内の暗号通貨企業に出資し、暗号通貨関連サービスの提供を行うことを発表、とここ最近で伝統的な銀行含めた金融機関が、暗号通貨関連サービスの提供や同業界への参入の動きが活発化している。

  • 中央銀行デジタル通貨 Central Bank Digital Currency/CBDC)中央銀行が発行するデジタルコインのことを指す。日銀は「デジタル化されていること」「円などの法定通貨建てであること」「中央銀行の債務として発行されること」の3つの条件を満たしたものをCBDCとしている。資金洗浄・テロ資金供与対策につながることや現金の発行・管理コストが抑えられることなどが注目されているものの、発行量や利用範囲・保有・発行形態など、発行したのちの影響だけでなく、発行するにあたっての議論も多く存在している。

 

まとめ

今回の警告はここ最近で伝統ある金融機関が暗号通貨関連サービスの提供を開始させたことや開始予定を発表したことのほかに、現在制裁を行っている北朝鮮が制裁回避しながら資金調達を行う手段として暗号通貨を利用していることが明らかになったことも関係しているだろう。

 

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