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ブロックチェーンを活用したモバイル決済[ソフトバンクなど通信事業者の取り組み]

記事のポイント

  • スマホ決済、ブロックチェーン技術を活用
  • 海外でも換金なしに、自国通貨で決済
  • 利便性・安全性の向上

222日、ソフトバンクをはじめとした世界の通信事業者が主体となっているブロックチェーンコンソーシアム、CARRIER BLOCKCHAIN STUDY GROUP(CBSG)は、ブロックチェーンを使ったモバイル決済の実地実験を成功させたことを発表した。

 

ブロックチェーン技術を活用したスマホ決済

実験はソフトバンクと台湾の遠傳電信が、互いの提供するネットワーク・モバイルを利用して決済を行うというもので、今年1月に行われた。通信事業者のネットワーク上で決済を済ませることで、利用者は換金を必要とせずに自国通貨で決済を完了させることができ、クレジットカードの海外取引手数料を支払う必要がなくなる。また、今回の実験ではキャリアビリングが採用されており、決済に関する手間も減るものとなっている。

CBSGは、今回の試験が成功したこととから、利用者の負担軽減・利便性向上を実現する新たなサービス提供に向けて、さらなる実験・協議を行っていくとしている。

  • キャリアビリング 通信事業者が通信料と合わせてコンテンツの使用量や課金などを徴収するサービス。NTTドコモやソフトバンク、KDDI(au)などが同サービスを利用している。利点としては、利用者が課金などをする際にクレジットカードを利用することなく決済を行えるというメリットがある。

 

ソフトバンクの取り組み

ソフトバンクは、情報技術に力を入れている企業として有名であり、同企業内での研究開発のほか、投資も積極的に行っている。その対象にブロックチェーン技術も含まれており、これまでにもブロックチェーン技術を活用した承認方法やブロックチェーン企業への投資を行ってきている。

2018912日には、メッセージサービスの国際標準規格であるRCSRich Communication Services)とTBCASoftのブロックチェーン技術を活用した新しいモバイルペイメントサービスのPoCProof of Concept、概念実証)に成功したことを発表しており、支払い利用のほかに、SMSEメールなど従来のメッセージサービスを使用しての、国内・国際間いずれの取引でも、RCSのウォレットアプリを通したP2PPeer to Peer)の送金が可能となると同技術の可能性について期待感を露わにしていた。

  • ブロックチェーン技術 取引履歴を暗号技術によって過去から一本の鎖のようにつなげ、取引履歴・情報を正確に維持しようとする技術であり、P2Pネットワークを利用することで中央管理者を必要とせずにシステムを維持することが可能なものとなっている。分散され、中央管理者がいないため、データの改ざん・破壊に強いという特徴のほか、サーバーのダウンや中央管理者による不正にも強いものとなっている。ただ、同技術にはもちろん専門的な知識が必要であり、開発や運用のハードルも高いため実用化に向けては、法整備はもちろん技術者の育成などが必要となっている。

 

まとめ

ブロックチェーン技術によって、世界のデジタル化は加速している。同技術では信頼のおける第三者、人間を必要とせずに、その仕組みだけで信頼性と透明性を築くことができる。「決済」という透明性・信頼性が求められる分野において、ブロックチェーン技術は必要不可欠な存在となっていくだろう。

 

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参考:TBCASoft[CBSG adds Members & completes cross-carrier Mobile payment trials]

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