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Ginco、事業者向けにウォレットサービス[国内取引所の資産管理向上なるか]

記事のポイント

  • Ginco,取引所向けソリューションの提供開始
  • 業務用ウォレットサービス
  • 国内の暗号通貨管理に変化をもたらすか

213日、国内暗号通貨ウォレットサービスなどを提供しているGincoは、新たに暗号通貨取引所向けに業務用ウォレットサービスを提供することを発表した。取引所による暗号通貨管理には様々な問題点が指摘されてきているが、こうしたウォレット業者が対応することで、国内取引所の利便性が向上するのではないだろうか。

 

Gincoの新たなサービス

213日、国内暗号通貨ウォレットサービス「Ginco」などを提供している株式会社Gincoは、新たに暗号通貨取引所などの業者向けに業務用ウォレットサービス[Ginco Enterprise Wallet]を提供することを発表した。ウォレットサービスだけでなく、運用サービスやブロックチェーンノードの導入、などのサービスもともに提供していく。このサービスを提供することで、取引所などを運営する業者はサービス運営に専念することができ、利用者はウォレット業者が開発するより安全な資産管理サービスを受けることが可能となる。このウォレットサービスでは以下9種の暗号通貨に対応する予定となっている。

  • ビットコイン(Bitcoin/BTC)
  • イーサリアム(Ethereum/ETH)
  • リップル(Ripple/XRP)
  • ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
  • イーサリアムクラシック(EthereumClassic/ETC)
  • ステラ・ルーメン(StellarLumens/XLM)
  • ライトコイン(Litecoin/LTC)
  • イオス(EOS)
  • トロン(TRON)
  • ウォレット 暗号通貨の所有権を示す「秘密鍵」を保管するもの。この秘密鍵を失うということは「所有権を失う」ということであり、自分のものであるという証明ができないために、自分の自由に資産を動かす権利を失うことを意味する。取引所に暗号通貨を保管しておくことは、その所有権「鍵」を自分の代わりに、取引所に預かっておいてもらうこととなる。

 

取引所とウォレット

取引所サービスにおいて、扱っているコインやサービス内容と共に、ウォレットサービスは重要視されるものとなっている。いくら取引サービスが良くとも、暗号通貨の保管管理に信用のおけない取引所を選ぶ方は多くないだろう。また暗号通貨取引所におけるハッキングリスクの高さから、取引所がどのような態勢で暗号通貨を管理しているのか、どのようなシステムを利用しているのか、利用する際に調べる方もいるだろう。それほどに「ウォレット」というものは、暗号通貨の利用において重要なものとなっている。

取引サービスを提供している業者は、取引に利用するコインを円滑に動かすことが求められる一方で、取引所で不正に動かされないようにすることを両立するほか、扱っているコインのアップデート・ハードフォークに応じて、常に各コインに対応していくことも求められる。ただ、資産を「動かすこと」「動かされないようにすること」を両立することは非常にハードルが高くなっている。

取引所において重要視されるウォレット。業者・利用者共に求める性能・機能を持ったウォレットサービスが利用できるようにGincoは、業者向けウォレット「Ginco Enterprise Wallet」を提供する。

 

Ginco Enterprise Wallet

Ginco Enterprise Walletの秘密鍵は、専用の暗号モジュール(HSM)内で管理される。また、権限を分散管理するマルチシグを適用し、送金のための署名処理は完全にプライベート化されたネットワークの中でのみ行われ、外部からの侵入に高い耐性を有す。さらに、監査ログのエクスポートや監査ユーザー管理機能を完備。委託先管理への体制も構築されている。

  • マルチシグ 秘密鍵を複数に分割して管理する方法のこと。通常、秘密鍵は1つであり、その鍵を失うということは資産の所有者であることを証明できない。つまり資産を自由に動かすことができなくなることを意味する。しかしマルチシグでは複数に鍵を分割するため、セキュリティ性の向上とともに鍵の紛失に対する保険のように利用することができる。例えば鍵を3つに分けた場合は、1つを失っても過半数となる残り2つの鍵で資産を動かすことが可能になる。ただ、過半数となる2つの鍵を失った場合は、資産を動かすことはできなくなる。

 

まとめ

国内取引所でも、各自でマルチシグの導入やウォレット開発などを進めているが、こうしてウォレット業者が、交換業者向けにウォレットサービスを提供し、ウォレット業者はウォレット・取引業者は取引サービスと、それぞれの専門に注力することで、より安全・快適なサービスを受けられるようになるのではないだろうか。

 

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参考:株式会社Ginco[株式会社Ginco、仮想通貨取引所向けの業務用ウォレットを提供開始。新規通貨対応をスムーズに。 業務用のノードやウォレット導入、技術コンサルティングで事業者を支援する]

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