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Ethereumのアップグレード2度目の延期へ

記事のポイント

  • イーサリアム、大型アップグレード延期
  • セキュリティ上の脆弱性が認められたため
  • 今週金曜日の開発会議後、アップグレード実行日が決定

17日に予定されていた暗号通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)のアップグレードは、セキュリティに重大な脆弱性が発見されたため、延期が発表された。Constantinopleに関する延期はこれで2度目となる。

 

アップグレード延期

115日、イーサリアム(Ethereum/ETH)のコア開発者は17日に予定されていたETHConstantinople(コンスタンティノープル)適用を延期することを発表した。理由として、スマートコントラクトの監査企業であるChainSecurityによってセキュリティ上の脆弱性が指摘されたためだとしている。

アップグレードの実行日は今週金曜日に行われる開発会議で改めて決定される。しかし、今回のアップグレードが好材料となり上昇していたETHの価格は今回の延期で急落している。

 

セキュリティの欠陥

セキュリティの欠陥は、実装される予定だったConstantinople内のアップデート項目の一つであるEIP-1283で発見された。このEIP-1283では以前のイーサリアムよりも低い手数料で取引することができるとされているのだが、一方でReentrancy attack (リエントリー攻撃)を可能にしてしまう脆弱性が発見されたのである。

このリエントリー攻撃とは負荷をかけることで対象者の送金を繰り返させるものとなっている。被害に合ったものは残高以上に多くの送金を行ってしまうバグである。今までは手数料を支払うことでこうしたバグが発生することは免れていたが、手数料が下がることでこうした不正攻撃のコストも低くなってしまうのだという。脆弱性は指摘されているものの、まだこの実装は行われていないため利用者が不安がる必要はないとされている。

 

2度目となるアップグレードの延期

今回のアップグレードはもともと2018年に行われる予定だったが、延期され7,080,000個目のブロックがマイニングされる117日に行われる予定だったが、今回の脆弱性が発見され、2度目の延期となる。今週金曜日に実行日再び決められるとされているが、今回もどれほど延期されるか不透明であるため、予定されていたアップグレードを期待していたことから一転してETHの価格は下落している。

だが、ブロックチェーン技術は過去から一本の鎖のようにつなげていく技術であり、記録の取り消しは不可能であることから、一度チェーン上に設置したプログラムは変更できない。そのため仮にプログラムミスをした場合、チェーンは運用できなくなる可能性も秘めている。そうしたことを考えると、こうして脆弱性の指摘に対してアップグレードを延期するといった措置を取るのは正しい判断なのだろう。

 

※暗号通貨では、開発前と後で相互互換性を持たない(更新前と更新後とで異なる)新しい仕様のコインに分岐することを「ハードフォーク」と呼び、フォークを行っても更新前の仕様と相互互換性を維持しつつ新しい仕組みも適用する場合は「ソフトフォーク」と呼んでいる。だが、この呼び方ではハードフォークごとに「コインが分裂する」と誤解を招きやすい。そのため本サイトではVitalik Buterin氏が提示したようにチェーンが分岐しないものはアップグレードとし、分岐しコインが誕生した場合にはフォークとしている。

 


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