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量子コンピュータ、ブロックチェーンをより強固な存在へ

記事のポイント

  • IBM,商用量子コンピュータ発表
  • ブロックチェーンの脅威となるか
  • 脅威となるか強力な味方となるか

18日にIBMは世界初となる商用量子コンピュータQ System Oneの発表を行った。このQ System Oneはハードウェアとして販売されるわけではなく、ネットワーク経由での利用ができるということだが、世界で初めて商用として発表できる段階に至ったということで、多くの注目を集めている。

 

量子コンピュータの誕生

18日、IBMはラスベガスで開催された世界最大級の家電見本市にて、世界初となる商用量子コンピュータ、Q System Oneの発表を行った。量子コンピュータとは従来のコンピュータでは解決不可能な複雑な演算を行うことも可能であり、この演算能力の高さから、ビットコインの公開鍵を利用して秘密鍵を暴くための計算も現実的な時間で完了するとみられている。そうした演算能力の高さから今回の発表に対して「ビットコインの終わり」とする声も見られる

だがその一方で、今回のIBMが発表したQ System Oneはビットコインの脅威にはならないとする声も多くみられる。それは量子コンピュータが未だ基礎的な研究が行われている段階、黎明期であることが挙げられる。今回発表されたQ System Oneではまだ実用化段階ではなく、研究・PR目的以外では意味をなさないものだとみられている。実際に今回発表されたものの能力は、現在のコンピュータでも現実的に演算できる能力であり、パワー不足とされている。

また脅威とならない理由としてはほかにもある。この量子コンピュータがたった一人の開発者によって開発され、他人には利用不可能である場合は、確かにその圧倒的な演算能力を用いてビットコイン含めた多くの暗号通貨を支配することが可能になる。しかし開発が行われ多くの手にこの量子コンピュータが渡れば、ビットコインネットワークはより強固な存在となるのである。圧倒的な演算能力を持つ唯一のものとならなければ、量子コンピュータはブロックチェーンの脅威となるどころか、ブロックチェーンを堅牢無比な存在たらしめるものとなるだろうとされる。

 

量子コンピュータの研究

量子コンピュータ、量子的な刑を用いて計算を行うという考えは1980年代に提唱されていたものの、実現難易度が高いことやそれを有効に利用できる分野が存在しなかったことから研究はあまり行われてきていなかった。2000年代になり研究が大きく進展し、2010年代にGoogleIBMといった企業が量子コンピュータの独自研究・開発を開始し、実用化への取り組みが促進された。前述の通り、高い演算能力を有し、あらゆる暗号を解読することから、現在の暗号化技術は量子コンピュータの誕生とともに終焉を迎えるとされている。

 

まとめ

量子コンピュータvsブロックチェーン技術といった対立表現はよくなされるものの、量子コンピュータがブロックチェーン技術をより絶対的な存在へと導く可能性もある。ただ、世界各国で暗号解読研究・情報の活用といった取り組みが行われていることから、この量子コンピュータが兵器となるのではないかという見方もある。【ブロックチェーン技術が脅威となりえる理由】

 


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