ニュース

BTCCを運営するBTCChain、全株式売却しブロックチェーン企業へ

記事のポイント

  • 中国取引所BTCChain、ブロックチェーン企業へ
  • 中国での暗号通貨に対する法規制
  • マイニング企業の事業縮小・撤退

2014年には世界最大手取引所として活躍していた中国の取引所BTCCは、ついに全株式が売却された。同取引所は同国の規制強化が行われ始めた2017年には閉鎖に追い込まれていたため、市場への影響はそう大きくないとみられるが、BTCCを運営していたBTCChainがブロックチェーン技術開発企業として活動していくことに注目が集まっている。また、同じく中国企業であるマイニング最大手のBitmainは、マイニング事業の人員削減がささやかれている。

 

BTCChainBTCC全株式売却

12日、中国の元大手暗号通貨取引所BTCCを運営していたBTCChainは、BTCCの全株式が売却され、今後はブロックチェーン技術開発企業として活動していくことが発表された。

BTCChainが運営していた取引所BTCC2015年時には、世界最大手取引所の一つとして取引サービスだけでなく、ウォレットやマイニングサービスの提供を行っていたが、中国が暗号通貨への法規制強化に動き出した201710月に閉鎖した。その後BTCCは香港最大のファンドに買収され、201811月には無期限でマイニングプールを停止することを発表した。今回全株式が香港ファンドに買収されたことで、BTCChainBTCCは別のものとなり、BTCChainはブロックチェーン技術の研究開発を目的とした企業へ変化する。BTCCは、同国内ではなく韓国で取引所サービスを提供している。

  • マイニング 暗号通貨のシステム、取引システムに参加し、取引データを追記する作業のことを指す。この作業を行うには膨大な計算を行う必要があり、演算装置・大量の電力が必要とされる。費用が掛かるが、その代わりマイニングの成功報酬として新たに発行されたコインを得ることができる仕組みとなっている。報酬として新規コインを得られる仕組みとなっているため、同じ電力量を消費した際、コインの価格が下がっていれば収益は減り、上がれば収益は増えるという仕組みになっている。ただ、あくまで報酬がもらえるのは、マイニングに性行為したもののみであり、マイニングを行う者が増えればその分、競争は激化し、報酬を得ることが難しくなる。

 

中国の規制 

中国では2013年に国内の通貨という定義に暗号通貨は該当しないと公式見解を発表し、2017年にICOの禁止、2018年に海外取引所のアクセス遮断・エアドロップの警告を行っている。ただ、注意していただきたいのは、同国では暗号通貨の保有・売買そのものが禁止されているわけではない、ということである。禁止されているのは同国法定通貨である人民元と暗号通貨の取引、ICOである。同国では資産の流失を抑制するために、暗号通貨だけでなく、人民元と外貨の交換についても制限が行われている。そのため暗号通貨そのものの影響よりも、国外へ資産を流失させる手段となりえるものの規制・禁止措置を取っているだけのものとみられる。

 

マイニング業界のあわただしい動き

暗号通貨の価格下落、マイナーの競争激化で思うように収益が上がらず、またマイニングをすればするほど赤字となる状況となったことから、マイニング事業からの撤退や事業規模の縮小といった選択を取る企業が増えている。

国内でも暗号通貨取引所GMOコインをグループ傘下で運営しているGMOも、マイニング関連事業で約355億円の特別損失を計上することが明らかとなると同時に、マイニング機器の開発・製造・販売業からの撤退と、マイニング事業の収益構造を見直すことが発表された。

またDMM Bitcoinをグループ傘下で運営するDMMも、国内でマイニング事業を運営していたことから、価格下落の影響を大きくうけ、マイニング事業からの撤退を発表した。

また、世界最大手マイニング企業であるBitmainも、人員削減や事業縮小がささやかれている。ただ、BitmainASICといったマイニング機器の開発・製造・販売事業がメインの企業であり、ASIC市場はBitmainの独占状態となっていることから、マイニング事業を縮小したとしても、十分な収益を上げることができるのではないかとみられている。

  • ASIC(ApplicationSpecific Integrated Circuit) 特定用途向けに開発された集積回路のことを指す。今回の場合はマイニングに特化した高性能チップのことを指し、GPUCPUでマイニングを行うよりも低コストで効率的にマイニングが行えるものとなっている。ただ、このASICBitmainが市場を独占している状態であり、ASICを利用することはBitmainの影響を大きく受けることになることを意味するため、ASIC抵抗のハードフォークが行われることもある。

 

まとめ

マイニング競争が激しくなると、前述の通りマイニング難易度が上昇し、PoW系のコインは月間取得量が減少するが、マイニング企業の多くが撤退すれば、難易度が下落するため、マイニングに係るコストが低いマイナーは収益を上げやすくなる。価格の下落からマイナーがどこまで撤退し、事業縮小が行われるかは不明だが、競争相手がいなくなり、収益を上げやすくなる地点で、マイナーの再起が起きるのではないだろうか。

 


参考:weixin「公告:比特币中国股权变更,转型技术服务型企业」

関連記事

  1. BTC次のアップデートで手数料や処理速度解決か

  2. サウジ・UAE、デジタル通貨に関する議論[イスラム金融]

  3. CoinCheckが中国語対応

  4. 昨日(6/6)のニュースまとめ

  5. 返済できない負債を暗号通貨で返済[WFCの実態]

  6. 金融商品保護の制度[預金・証券・保険]

PAGE TOP

ニュース

昨日(1/21)のニュースまとめ

ニュース

日本STO協会に新たに2社入会[みずほ証券とSMBC日興証券]

ニュース

コインの森トレード学習講座【トレードのシナリオを考える/ラインの重要性】

ニュース

三菱UFJ銀行、信用状の発行[ブロックチェーン]

ニュース

日本経済新聞と金融庁共催のブロックチェーン・カンファレンス

ニュース

SEC,IEOに関する注意喚起[ICO・IEOに関する法規制]

ニュース

ベネズエラ、独自通貨利用推進[独裁体制とダボス会議]

ニュース

昨日(1/20)のニュースまとめ