ニュース

ブロックチェーン技術が脅威となりえる理由

記事のポイント

  •  ブロックチェーン技術の脅威
  • 暗号技術の歴史
  • デジタル社会と情報

ブロックチェーン技術の可能性に期待が集まる一方で、同技術が脅威となりうるという意見も見られる。CIAの元諜報員とされるAndrew Bustamante氏は、アメリカの国家安全保障の脅威となりえる存在としてブロックチェーン技術を挙げた。

 

「ブロックチェーン技術は脅威」

1222日、CIAの元諜報員とされるAndrew Bustamante氏はアメリカSNSサイトで、アメリカの国家安全保障において最大の脅威となりえるのは何かという問題に対して「ブロックチェーン技術。冗談ではなく超強力なものだ。そしてこの技術を破壊・操作する方法を最初に見つけたものが勝者となる。」と発言した。

  • ブロックチェーン技術 取引履歴を暗号技術によって過去から一本の鎖のようにつなげ、取引履歴・情報を正確に維持しようとする技術であり、P2Pネットワークを利用することで中央管理者を必要とせずにシステムを維持することが可能なものとなっている。データの改ざん・破壊に強いという特徴を持つ。

 

暗号の歴史

ブロックチェーン技術は暗号化やP2Pといった技術を組み合わせた新しい技術ではあるものの、その根幹にあるP2Pや暗号という技術は古くから存在する技術である。特に「暗号」に関しては古くから存在し、王や将軍といった支配者たちが正当な受信者以外に情報が渡ることを避けるために暗号開発画行われており、紀元前3000年頃のバビロニア時代から、暗号技術は利用されていたとされている。

秘密情報を守りたいという願望から国家や権力者は暗号作成・開発に取り組み、情報通信の安全性を確保することに努め、その敵国・対立者はそれらの暗号を解読し秘密を手に入れようとしてきた。暗号化技術は一度作成したらそれで終わり、というわけではなく常に暗号解読者が、その暗号化を暴こうとする脅威にさらされており、一度解読が行われてしまえば、その暗号は意味を持ちえない。つまり、暗号には暴かれてしまったものか、より強力なものしか存在しない。暗号作成者と暗号解読者の戦いは常に続いており、ブロックチェーン技術はその争いの中でより強力なものとして君臨している。

 

「安全」の寿命

Andrew Bustamante氏が危惧している「破壊・操作する方法を見つけたものが勝者」というのはつまり、解読が行われるか否かを意味する。第一次世界大戦は科学者の戦い、第二次世界大戦は物理学者の戦い、そして第三次世界大戦が起きたとするならば、それは数学者の戦いになるだろうとされている。第一次世界大戦はマスタードガスが初めて利用され、第二次では原子爆弾が初めて利用された。そして第三次が起こるとするならば、次の兵器は「情報」になるだろうとされている。暗号開発・解読の最前線に存在するのは数学者であるため、上記のような表現がされているのである。実際にこれら第一次・第二次の対戦でも暗号作成・解読といった行為は戦況に大きな影響を及ぼしている。

あらゆる暗号を解読するために存在している量子コンピュータと、その暗号技術によって支えられているブロックチェーン技術の発展競争とも言える。ブロックチェーン技術は、常に量子コンピュータによる「解読」の脅威にさらされているのである。そして今現在、ブロックチェーン技術は改ざん・破壊に対して強みがあることから各国での利用が進められている。つまり、ブロックチェーン技術を操作・破壊できる技術・方法が見つかるまでは、ブロックチェーン技術は完璧で強固な暗号として機能するが、一度解読方法が見つかってしまえば、各国の情報はその方法開発者に筒抜けになってしまう可能性を秘めているのである。こうした可能性からAndrew Bustamante氏は「アメリカの安全保障にとってブロックチェーン技術は最大の脅威である」と発言したのである。

  • マスタードガス CHClS(硫化ジクロロジエチル)という化合物を主成分とした化学兵器の1つである。第一次世界大戦のイープル戦線で初めて使用された。皮膚や粘膜などを冒すほか、細胞分裂の阻害を引き起こし、さらに発ガンに関連する遺伝子を傷つければガンを発症する恐れがあるものであり、1859年ドイツの科学者によって初めて合成され、1917年第一次世界大戦中にドイツ軍がカナダ軍に対して初めて使用した。
  • 原子爆弾 元素の原子核が起こす核分裂反応を活用した核爆弾であり、初めて実用化された核兵器である。

 

まとめ

ブロックチェーン技術を支える技術は決して新しいものではなく、古くより存在していた技術である。ただ、この既存技術を組み合わせるという発想は革新的なものであり、その秘める可能性から世界中の関心を集めているのである。

 


参考:Redditでの発言 The Code BookSimon Singh

関連記事

  1. コインチェックから盗まれたネムの一部がカナダで確認される

  2. 中央集権的取引所への宣戦布告

  3. ブロックチェーンでの投票終了

  4. MUFG、ブロックチェーン基盤決済ネットワーク企業を設立

  5. [Facebook]Libraからの脱退検討企業、出現か[規制]

  6. ビットコインへの課税措置について。

PAGE TOP

ニュース

コインの森トレード学習講座注文方法[成行・指値・逆指値]

ニュース

令和2年度税制改正大綱決定[暗号通貨税制の改正なし]

ニュース

バーゼル銀行、パブリックコメント募集[暗号通貨規制]

ニュース

オランダ大手ING,カストディサービス開発[伝統的な金融機関の動き]

ニュース

昨日(12/12)のニュースまとめ

ニュース

EVETokenとは?取引所bitcastle[コインの森]

ニュース

Nayuta、NayutaWalletソースコード公開

ニュース

BitClub、詐欺で逮捕