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取引所による取引量のねつ造

記事のポイント

  • Bithumb,取引量90%以上水増し
  • Bitcoinの取引量に関してはほとんどの取引所が水増し
  • 価格急落の影響からか

 取引所による取引量の水増し行為が調査によって明らかになった。この水増し行為は以前から指摘されているものであり、この問題から取引所は透明性・信頼性を高めようと監視ツールを自主的に導入する対策を取ることも増えてきている。

 

Bithumbで取引量ねつ造

韓国大手暗号通貨取引所であるBithumb20188月から取引量を水増ししているということが、調査によって明らかになったとForbesが報じた。

Bithumbは韓国だけでなく世界的大手取引所であり、コインの取引量や取引所の取引票が一覧で見られるコインマーケットキャップ(CoinMarketCap/CMC)でも上位に位置する取引所であることから、今回の水増し発覚は、利用者の取引所に対する不信感をさらに煽ることになることも考えられるものとなっている。

取引量はあるコインがどれくらい取引されているかを示すものであり、取引量が高ければ高いほど、取引が活発に行われ注目されているものであることを意味する。同様に取引所の取引量というのは、その取引所でどれほど取引が行われているかを表したものとなっており、多ければそれだけ多くの人が数ある取引所から選び利用していることを意味する。取引量水増しは、「取引が頻繁に行われている」と投資家に誤解をさせる行為であり、取引所がそうした行為を取ることは、投資家からの信頼を大きく失うことを意味する。

 

CMCのランキング

暗号通貨市場の動き・情報を提供しているサイト、コインマーケットキャップでは「取引量による暗号通貨取引所トップ100」のランキングで、調整取引量に基づくものと報告取引量に基づいて作られたものとがある。これは20188月頃にも取引所の7割以上が架空の売買によって取引量をねつ造しているという指摘が、アメリカのブロックチェーン研究会Blockchain Transparency Institule(BTI)によって行われたことを受け、CMCが水増し・ねつ造を防止するためにとられた対策である。報告取引量は取引所が報告・公表しているものであり、調整報告量は取引量を左右するであろう要因を考慮し、取引量を調整したものとなっている。以下の画像は、今回取引量水増し疑惑が持ち上がっているBithumbの報告取引量と調整取引量のランキングである。

〈報告取引量:CMC〉

〈調整取引量:CMC〉

 

 

取引所全体で行われる水増し

だが、取引所による取引量の水増しはBithumbに限ったことではなく、数多くの取引所でも行われていることである。8月にBTIが取引所の取引量水増しを指摘したように、11月にもBTIによる指摘が行われた。今回はCMCで表示されているビットコイン(Bitcoin/BTC)ペアの取引量がウォッシュトレーディングという手法により水増しされているというものである。BTIの調査によるとCMCのランキング上位でこの手法を利用した水増しを行っていないのはBinanceBitfineのみという結果になっている。

  • ウォッシュトレーディング 水増し取引のこと。利益を得ることが目的で行われるのではなく、取引量を水増しするために行われ、意図的に取引量を操作することを目的に行われており、同時期に同じ価格で売買の注文を行う。取引を繰り返すことで取引量を計上する架空取引となっている。

 

まとめ

暗号通貨市場はまだ成長途中であり、法規制が整備されていないため、投資家の動きや取引所の動きも健全とは言い難い環境であり、取引所に関して不信感を抱いている利用者も多く存在すると思われる。ハッキング事件を装って顧客の資産を持ち逃げしようとする取引所も存在することから、不信感・疑念を抱くのは当然のことである。しかしこうしたことから、取引所に監視ツールを自主的に導入する取引所も増えてきている。こうした調査や取引所の競争によって自主的に健全化が進むっことに期待したい。

 


参考:CoinMarketCap Blockchain Transparency Institule(8) BTI(11) 

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