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エジプト、CBDCの調査へ[監視強化の一環か]

記事のポイント

  • エジプト中銀、CBDC調査
  • 通貨の発行・管理費用削減を目的に

エジプトの中央銀行は、貨幣の発行・管理コスト削減のため、CBDCが実現可能化の調査を進めていると地元メディアに報じられた。しかし、国民への監視、政府批判の運動抑制を強めていることから、CBDCでの本当の目的は監視体制を強化することではないかという見方もある。

 

CBDCの調査

エジプト中央銀行は、現在の貨幣・紙幣の発行・管理コストを削減することを目的に、中央銀行によるデジタル通貨発行(CBDC)が実現可能かどうかの検討を行うための調査を行っていると地元メディアに報じられた。

現在エジプトではイスラム教という宗教面から暗号通貨の禁止が行われている。ただ他のイスラム教を信仰している国と同様に、ブロックチェーン技術への取り組みは活発であり、エジプト中央銀行はR3社にブロックチェーンコンソーシアムにも参加している。

  • CBDC Central Bank Digital Currencyの略称である。中央銀行が発行するデジタル通貨のことを指す。中央銀行によって発行されるため、暗号通貨とは異なり価値は中銀によって保障されている。日銀はデジタル化されていること、法定通貨建てであること、中央銀行の債務として発行されること、という3つの条件を満たしたものをCBDCとしている。

 

エジプトの暗号通貨への対応

エジプトでは先述の通り、暗号通貨は禁止されている。ただ以前、同国政府は国民のコンピュータを無断利用し暗号通貨マイニングを行ったことが明らかになっている。またこの政府の不正行為を利用したハッカーたちは、不正マイニングで年に100万ドルを超える収益を得ていることが明らかとなっていた。

同国では、政府の独裁体制への移行が行われており、ジャーナリストによる抗議活動に対しては大規模な拘束・拷問が行われている。今年7月にはTwitterFacebookといったSNSの個人アカウントで5000人以上のフォロワーがいる場合、それはメディアとして扱われ、同国政府メディア規制当局の監督対象になるという法律が施行されている。さらに、この監督対象になると、当局がそのアカウントの発言を「虚偽・危険性のあるもの」と判断した場合起訴対象になるとされている。

このように現在エジプトでは、政府による国民の監視体制が強化されており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの暗号通貨禁止は、政府の影響場及ばない範囲で国民が活動を行うのを防ぐためのものではないかという見方もある。また、今回のCBDCもコスト削減や取引の利便性向上ではなく、国民の情報をより正確に監視・把握するために検討が行われているのではないかとされている。

 

まとめ

CBDCに関する調査・研究は世界各国で行われている。欧州のように資金洗浄やテロ資金供与対策に注力し、それらを撲滅するための効果的な手段として調査を進める場合や中国や今回のエジプトのように国民の行動把握のために行う場合、CBDCの経済に及ぼす影響から銀行内での取引での発行を検討する場合とさまざまである。このCBDCがいつ、どのようなかたちで行われるか不明だが、世界全体のデジタル化の動きから、いずれはデジタル通貨発行は行われるだろうと予想されている。

 


参考:地元メディア 外務省

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