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テックビューロに対し顧客がADRの申し立て[システム不具合による被害]

記事のポイント

  • Zaifに顧客18人がADRの申し立て
  • システム不備により5500万円もの損失
  • まともな話し合いもできなかったため申し立てへ

国内大手暗号通貨交換業者であり、11月22日にはフィスコへZaif事業譲渡が予定しているテックビューロ社に対して、全国の顧客18人が取引の取り消しなどを求めるADRの申し立てを行った。11月15日NHKが報じた。

 

ZaifへADRの申し立て

国内大手暗号通貨取引所Zaifを運営するテックビューロに対して、取引の取り消しなどを求める裁判外紛争解決手続き(ADR)の申し立てが行われた。

申し立てを行ったのはZaif利用者18人で、同取引所の不備によって5500万円(18人の合計)もの損失を被ったためだ。ADRの申し立てを行う前に、顧客はテックビューロ社に対して問い合わせを行っていたが、同社はトラブルを認めず、まともに話し合いができていなかった。1122日にはZaif事業はテックビューロ社からフィスコへ譲渡されるということもあり、譲渡前に問題解決を行わなければ、どこに申し立てをすればよいのかわからなくなってしまうために申し立てに踏み切ったという。

ADR(Alternative Dispute Resolution)とは紛争解決機関がトラブル当事者間の仲介役となり和解案を示す制度であり、厳格な手続き法が存在しないため臨機応変に処理を行うことができる強みがある。また訴訟手続きでは半年から2年程度の時間を要することも少なくはないが、ADRでは早期解決が期待できるため、法規制整備が整っていない暗号通貨業界で臨機応変に対応でき、時間もかからないADRは合理的だとみられている。ただ同制度の目的は自立解決・和解が目的となっているため、仲裁合意を行った場合仲裁法に基づき、不服の申し立てや訴訟は行うことができなくなる。

 

頻発していたZaifの不具合

今回の申し立てでは「今年1月から4月にかけて、突然ログインできなくなるトラブルが複数回にわたって発生し、復旧後に確認するとログインできなかった間に不当に低い価格で自動決済が行われた」ということからシステム不備位による被害だとし、この取引を取り消すよう求めるものである。実際にZaifでは1月から4月にかけてシステム不具合が頻繁に起きており、3月・6月・9月と金融庁から業務改善命令を受けるほどトラブルが相次いで起きていた。

  • 16日   APIキー漏洩による不正出金
  • 216日 システムバグにより、0円で売買取引が可能に
  • 223日 強制ロスカット
  • 38   業務改善命令(顧客対応・システム不具合)
  • 426日 強制ロスカット

同取引所ではサーバー負荷によって不具合が発生し、強制ロスカットが連続して起きるということがたびたび起きていた。4月には、この不具合により他の取引所では110万円程度のビットコイン(Bitcoin/BTC)は、Zaifでは60万円程度にまで価格の暴落が起きた。しかし同取引所は、この事態に対して補填はロールアップといった措置はとっていない。

 

参考:NHK NEWS WEB Zaif

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