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ブロックチェーン技術で大きく変わる貿易金融[WTO/WCO/政府]

記事のポイント
  • 世界大手金融機関がブロックチェーン基盤のプラットフォーム開発
  • 国際金融貿易の業務効率化を目指す
  • ブロックチェーン技術に動く金融・物流業界

暗号通貨といえばブロックチェーンだが、ブロックチェーンといえば暗号通貨だけでなく金融取引や契約の証明、人身売買の解決とさまざまな活躍が浮かぶ。今回は大手金融機関らが貿易金融の効率化を目的にブロックチェーン技術を活用した。

 

eTrade Connect

世界的な大手銀行HSBCBNPパリバ、中国農業銀行など10行以上の共同開発で、ブロックチェーン技術を基盤とした貿易金融プラットフォーム、eTrade Connectが開発され香港で利用が開始された。

ロイター通信によると2017年の貿易金融産業は9兆ドルもの決済を行っているものの、紙での記録に大きく依存しており、貿易ローンの申請にかかる時間や金融決済不正のリスクは長い間問題となっていた。今回開発されたeTrade Connectでは取引文書を電子化し、貿易金融に係る業務の多くを自動化することで、効率性向上のほか不正リスクやその他のリスクを大幅に軽減して行くことが期待されている。ブロックチェーン技術の導入によりこのプラットフォームでは透明性が保たれ、人の手が介入しないために人的ミスを防ぐことにもつながる。

eTrade Connectの共同開発は香港金融管理局(HKMA)が中心とって進めたとされ、先述の通り中国の金融機関もこの共同開発に参加している。同プラットフォームは将来的に欧州のデジタル貿易金融プラットフォームとの連携を予定しているようで、今後取引がより効率化することが予想されている。

 

世界貿易機構の報告書

103日に国際機関である世界貿易機構(WTO)が公表した報告書の中で、ブロックチェーンはコスト削減や利便性向上といった恩恵を与える技術だと評価していた。企業だけでなく政府・国際機関もが同技術には期待を持っている。

WTOだけでなく世界関税機関(WCO)も、原則紙での発行が定められている船荷証券に関して、手続きの効率化やミス防止のために、税関の国際ルール改定を検討する動きがみられている。

またこうした法規制を行う国際機関だけでなく、アメリカや日本、シンガポールなどの各国政府で、貿易に関する業務の効率化・簡略化、コスト削減のためにブロックチェーン技術を活用した貿易システムの開発検証の取り組みが行われている。

 

 

参考:REUTERS

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