記事のポイント
- XRP機軸の取引所XRP Unitedがサービス開始
- Coinbase、XRPへの対応は変わるか
XRPの基軸化が始まっている。7月には取引所への上場が続々と行われていたが、最近ではXRP基軸市場の提供や検討が行われている。XRPだけでなくそれぞれのコインを基軸とした取引所が増えることで、BTCによる暗号通貨市場の影響は小さくなり、それぞれのコインの情報に合わせて適切に価格が動いていくようになるのではないかと期待されている。
XRP の基軸化
10月23日にすべての取引がXRP基軸となっているエストニアの取引所、XRP Unitedが開設された。XRP UnitedのほかにXRPのみを基軸通貨とした取引所はDCEXがある。そのほかにもBitrueやYobit、南アフリカの取引所Artis TurbaもXRPを基軸とした市場の提供を開始した。8月ごろには「XRPをBinanceの基軸通貨にすべき」とのツイートが注目を集めていた。
We just launched $BTC and $ETH on the $XRP markets. Find the following pairs @ArtisTurba
⚡ARTIS/XRP
⚡BTC/XRP
⚡ETH/XRP
⚡XRP/ZAR@Ripple @Ripple_XRP1 @XRPtheone @ethereum pic.twitter.com/BnYuKIXlAj— Artis Turba (@ArtisTurba) October 24, 2018
今回新たにサービスを開始したXRP Unitedは以下の取引を提供している。
- ビットコイン(Bitcoin/BTC)/リップル(Ripple/XRP)
- ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)/XRP
- イーサリアム(Ethereum/ETH)/XRP
Coinbaseも
アメリカ大手の暗号通貨取引所Coinbaseのカストディサービスを手掛けるCoinbase CustodyTrust Companyがニューヨーク金融サービス局(NYDFS)からの認可を受けた。これにより、同社は認可を受けた当局規制下のもと事業を行い、従来の暗号通貨ではない資産を扱うカストディ業者と同様に預金信託会社として活動できるようになった。
この認可を受け、カストディサービスを提供できるようになったことも十分素晴らしいことだが、このNYDFSの認可の中で「BTC・BTC・ETH・ETC・XRP・LTC」の取り扱い許可を得ていることが注目されている。
CoinbaseへのXRP上場の噂は何度も話題となったが、同取引所はアメリカの証券取引委員会(SEC)の規制・意向に従うとして、「証券問題」を抱えるXRP上場は今日まで果たされていない。そんな状況の中で、Coinbase CustodyTrust CompanyはXRPも含めた暗号通貨のカストディサービス認可を受けているため、Coinbaseの中の「XRP証券問題が解決したのではないか」とCoinbaseのXRP上場に期待している人も見られる。
ただCoinbase CustodyTrust CompanyはCoinbaseから独立した資本・企業として運営されているため、今回の動きが取引所であるCoinbaseに関係があるのか、影響を及ぼすのかという点は不明だ。