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ゴールドマンサックスが読むブロックチェーン

世界最大規模の投資銀行ゴールドマンサックス(GS)もブロックチェーンには熱い視線を注いでいる。しかし彼らも商人であるから、実際のところ、それがどれほどの経済効果を生み出すのかという事に関して、普通の人達よりもシビアな目で観察している。

GSのレポートによれば、ブロックチェーンの技術によって債券の取引はより効率化され、米国だけでも年間20億ドル、世界規模でみると60億ドルのコストの削減になると予想しているようだ。

 

彼らの市場分析によれば、ブロックチェーンによって人件費が9億ドル、システム改善が7億ドルの削減になる。

 

この予測は株式などの現物債券に限ったものなので、実際にはより多くのコストを削減できることをレポートは示唆している。

 

試算は80ページにもわたる資料で示され、さらにブロックチェーンの実装で各組織が受け取る事のできる利益についても試算がなされた。

 

たとえばAirbnb等に代表されるp2p型の宿泊サービスにおいては、ブロックチェーンによるアイデンティティ管理によって借りる側、貸す側のリスク管理がなされ最大で90億ドルものコストを削減できるとしている。

 

この報告書の作成者は、これまでのブロックチェーンに関する報告は、その持つべき潜在的実力を過小評価していたのではないかという見解を示している。

 

「ブロックチェーンは単なる中抜きの為だけの技術ではなく、従来の参加者を分散させ、または人手のかかる工数を減らし、余分な労力を不要にすることによるコスト削減を行える」

 

これまでのところ同社はCircle社の資金調達や、デジタルアセットホールディングスの資金調達に参加しており、それがブロックチェーン業界に注目していることの証左でもある。

 

そして、特にプライベート型のブロックチェーンにこそ、商用利用の可能性が高いとしているものの、ビットコインなどのパブリック型ブロックチェーンにも一定の注目をしているのだという。

 

最近盛んに議論が交わされている、現行のビジネスがブロックチェーン技術に対応できるか、という問いに対しては、

 

ビジネスプロセスや商業的理由の壁があり、関係者間でのコンセンサスを必要とする、そうでなければ難しくなるだろう。とコメントしている。

 

技術革新に実際のビジネスが追いつくには今しばらくの時間がかかるだろうという読みのようだ。しかし、ブロックチェーン技術が近い将来商業全体に大きい影響を及ぼすことについては、疑いのない見解だったといえる。

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