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中国、真の理想郷となるか[AI/ブロックチェーン技術/顔認証]

記事のポイント

  • 中国、ネットコンテンツ市場が前年比で27%増加
  • 顔認証技術やAI、様々な技術の導入が進む中国
  • 中国は真の理想郷となるか

中国は暗号通貨に厳しい規制を課しながら、その根幹にあるブロックチェーン技術に対しては積極的に研究開発を進め、技術者への補助制度、優遇措置や関連企業への投資や研究援助などと様々な政策を行い、ブロックチェーン国家としての地位を築き始めている。そんな同国では、ブロックチェーン技術だけでなく、AIや顔認証技術、電子決済技術といった技術の取り組みも盛んであり、同国では無人のコンビニエンスストアの増加ネットコンテンツ市場が成長が起きている。

ブロックチェーン技術といれば取引の透明性・改ざんが不可能なその構造から安全性の高いものとされ、金融機関や物流で多く活用されている。また昨今問題となっている著作権問題の解決手段としても注目されている。中国ではイラストレーターや音楽家などクリエイターの著作権保護にも力を入れ、違法コンテンツの摘発に力を入れている。いままで「海賊版天国」とされ作品の無断利用や自作発言などを行ってきた国として悪名もあるが、同国政府はこうしたコンテンツ産業に力を入れている。その成果か、スマホ決済が定着したためか、同国のネットコンテンツ市場は前年比27%増の10兆円規模となっており、今後も成長は続いていくとみられている。

中国の技術発展は凄まじい。今では警察が顔認証技術を導入し、カメラとソフトウェアが搭載された特殊サングラスで見回りを行い、逃走中の犯人を迅速に発見し逮捕するようになっているのだ。同国では政府と民間企業が協力して個人情報だけでなく日常行動を管理する体制となっている。例えば公共料金の支払い遅延を繰り返すと、社会における信用度が低くなる。この信用度は企業・政府で共有しているため、信頼度の低さから賃貸契約が拒否されたり、サービスを受けることが難しくなったり、リスクが高い顧客とみなされ他の人より割高な料金を請求されるようになってしまう。いまやネットショッピングや店舗での決済だけでなく、納税やホテルの予約・飛行機・電車・借金の返済・個人間のお金のやり取りも何もかもスマホでの決済が支えている同国では個人の資金の動きを把握することは容易になっている。つまり、すべての行動は管理されており、悪事を働けば社会から締め出される体制になっているのである。

社会主義的体制である同国ではもともと情報の一元管理という仕組みが存在しており、個人情報を政府が管理するという土壌が存在していたことが、今現在の日常行動までも管理する体制を作りやすくしたのだろう。この現在の中国の体制についてプライバシーの侵害ではないか、とする方もいるかもしれない。しかし、この情報を悪用して詐欺に導こうとしているわけではなく、いいことをすればいいサービスを受けられ、仕事や人間関係にもいい影響を与えるのだ。同国の出会いサイトでは「信用度」がステータスとなる。この信用度が低ければサービスは利用できない。実に効率的で理にかなっている体制の同国は今後、どのような国家になるのだろうか。かつて「海賊版天国」とされてきた中国は犯罪者の存在しない本物の「天国」となるのかもしれない。


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