記事のポイント
- BitGO、デジタル資産の資産管理者として公式に認定される
- 機関投資家向けの暗号通貨仲介業務サービスを予定する企業
- モルガンスタンレーもBTCスワップ取引提供計画
- 機関投資家の参入はもう間近
- BitGOのサービス内容
2018年9月13日にサウスダコタ州の銀行部は、世界有数の暗号通貨セキュリティ会社であるBitGOを公式なカストディアン(資産管理者)として認定した。(カストディアンは投資家の代わりに証券の売買や保管管理、さらに配当金など投資に関する様々な業務を行う。)昨年からカストディアンとなるための概略申請を行ってきていた同社は、この認定により機関投資向けにデジタル資産にまつわるカストディサービスが提供できるようになった。今まで暗号通貨業界では機関投資家の参入による市場規模の拡大が期待されていたが、機関投資家が参入するにはリスクの大きすぎる法規制の未整備・資産管理の体制・取引所・保険と様々な問題から、参入はもっと先の話ではないかとされていた。
ただこのBitGOのカストディアン認定のほか、以前本サイトの【ついに保険業界も参入、大口投資家参入促せるか】で紹介したように、世界最大級の保険組合、ロイズ保険組合が暗号通貨業界へ参入し、盗難においての保険を締結したことやUber(ウーバー)の共同創立者が機関投資家向けの暗号通貨仲介業務の提供を予定していること、アメリカ大手銀行のモルガンスタンレーがビットコイン(Bitcoin/BTC)のスワップ取引提供計画などがあることから、機関投資家が暗号通貨市場に参入し、取引を行い、資産を管理する環境は整ってきたのではないかと思われる。上記のほかにも伝統的な大手金融機関であるモルガンやゴールドマンサックス、Citiグループなどの動きもある。
今回カストディアンとしての公認を得たBitGOはビットコインやイーサリアム、リップルといった主要通貨を含めた75種以上もの暗号通貨に対応し、365日24時間体制でのサポートが行われる。暗号通貨はデータ上の通貨となっているため、ハッキング攻撃による資産の盗難や自身の鍵の管理ミスによって資産をなくす、といった危険性があることから機関投資家が参入するには難しい状況となっていた。しかし今回のような公認の暗号通貨専門企業によるカストディアンが誕生したことによって、投資家の参入のハードルは低くなったのではないだろうか。
参考:busunesswure.com・bloomberg.com
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